インプラント日本導入30周年記念

院長のコラム

インプラント日本導入30周年記念

以前のコラムでも書かせていただきましたが、今年は世界標準インプラントであるブローネマルクシステムが、日本で初めて、私の母校である東京歯科大学に導入されて30年の節目の年となります。
これを記念しまして、導入の立役者である小宮山彌太郎先生を中心とする勉強会の主催で、先日、記念講演と記念式典が開催されました。

記念講演は「インプラントベーシックレビューセミナー」と題し、小宮山先生が1日半にわたって講演をされました。
講演の内容はそのタイトルどおり、ほとんどが基本の大切さについての解説でした。

私たちはこの30年間、多くの臨床経験を積んで参りました、その間に、新たな術式・技術・材料などが次々と現れるなか、自分の患者さんに本当に必要かつ有効と思われるものを慎重に選択し、今日に至っています。
ただ、いくらインプラントの治療技術が進歩しても生体(人間の身体)はそれほど短時間で変るものではなく、よって大切な基本の部分はこの30年を経ても変わることはないのです。
昨今のインプラント治療にまつわるトラブル多発に警鐘を鳴らすため、安易に目新しいものを追い求めるのではなく、原点に立ち戻ろうと、小宮山先生はこの点を強調されたのです。

1日目の晩の記念式典の際、スウェーデンのブローネマルク先生のご自宅と回線が接続され、先生から30周年の祝辞を頂きました。

小宮山先生から私にマイクが渡され、思いがけず先生ご本人とお話しする機会を得ました。思えば私が最後にブローネマルク先生とお話したのは、ベルギーに留学する前年の1993年、学会でスウェーデンのイエテボリを訪れた際ですので、今からちょうど20年前になります。

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写真は30年程前、ブローネマルク先生が日本を訪れた際の写真です。
中央が先生、左が若かりし頃の無邪気(?)な私です。国を越え、時間を越えて長く尊敬できる師に出会えた私は幸せ者だと思います。ブローネマルク先生がチタンと骨との結合を発見し、そこに小宮山先生が留学し、日本に戻られた年に、その講座に私が入局したという偶然の積み重ねがありました。
人にはみな運命というものがあると思いますが、私は歯科医師としての自分の運命に感謝しています。

オリンピックの招致活動で「レガシー」(legacy=遺産、受け継がれたもの)という言葉が東京のキーワードになっていました。
これを自分に置き換えてみると、インプラント治療における「レガシー」=「基本に忠実にそして何より患者さんが長く使えるインプラント治療を目指す」というブローネマルク先生、小宮山先生両先生の教えを大切に守りつつ、その上で安心確実な新しい知識・技術を加えていくことが、これからの私の使命だと考えています。

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