舌磨きはインフルエンザ予防効果もアリです。

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
すっかり秋めいてきましたね。

当院では毎年、スタッフ全員でインフルエンザの予防接種を受けるのですが、私も先日、受けてきました。注射針は仕事柄、毎日見ていますので慣れているつもりでしたが、いざ自分が受けるとなると、やはり恐怖で緊張するものですね。患者さんの気持ちがわかります・・・

インフルエンザは口からも感染しますので、お口の中のケアをすると免疫力が上がり、感染しにくくなるんですよ。
ご存知でしたか?

お口の中の汚れで見落としがちなのが、舌の汚れです。
舌苔(ぜったい)という言葉を聞いた事がありますか?
初めて聞いたよ〜という方は、舌をベーっと出して鏡で見てみて下さいね。
舌の真ん中を中心に、白っぽく見えると思います。
この白いものが舌苔とよばれる汚れです。

舌苔の正体は、舌の表面や突起(舌の表面はプツプツと多数の突起があります!)の間に細菌や、口の中から剥がれた粘膜、食べかすが溜まったものであり、たんぱく質を多く含みます。
この病原菌が気管から肺に入ると誤嚥性肺炎の原因になる事もあります。
少しであれば健康な状態ですが、舌の汚れがひどくなると口臭の原因になります。
また、全くない状態も健康状態に問題がある可能性があるので、気にして歯ブラシでゴシゴシ汚れをとるのは危険です!

専用のブラシやクリーナーもありますが、
お掃除の道具が増えてしまうのも悩ましいと思いますので、本日は簡単にケアする方法をご紹介いたします。

�ガーゼか綿棒を用意し、水で軽く濡らします。
�舌の表面をなでるように何度か拭き取ります。

これで完了です。簡単ですね。
ポイントは、力を入れず優しくなでるように拭き取ることと、一気に全てを取ろうとせず、少しずつ汚れを取り、毎日続ける事です。
特に朝のブラッシングの後がオススメですヨ。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

歯の食いしばりにはマウスピースを

11月に入りましたね。
早いもので今年もあと2ヶ月になりました。
この週末、私は文化の日に開催される娘の学校の文化際に行って参りました。
娘はチアリーディングに入っているのですが、これまで毎日、文化祭に向けて猛練習をしていました。

チアリーディングはダンスだけの構成ではなく、アクロバット的な動きも取り入れているので
怪我もたえません。捻挫、打撲は当たり前で、湿布を貼ったり、テーピングをしながら日々、練習に励んできました。

本番ではこれまでの猛練習の成果も出て、ノーミスの完璧な演技でした。
周りの保護者の方々も皆さん、目を潤ませながら見ていました。私も同様でした。

チアリーディングでは、下て支えるスポットというポジションがあるのですが、上から落ちてくる子をキャッチをしたり、また、上に持ち上げて支えるので、力を入れて歯をくいしばる事が多く、大変なポジションです。その中にマウスピースを装着している子がいて、私は仕事柄、直ぐにそういう所に目がいくようで気になってしまいました。

チアリーディングに限らず、歯をくいしばるスポーツや、力仕事など色々な場面で無意識に力が入ってしまう方は、歯を守る為に、マウスピースは非常に効果的です。
当院サイトの咬合治療のページに食いしばりについて記載がありますが、自分の体重程の力が歯に加わるそうです。特に夜間の歯ぎしりや食いしばりは無意識なので、それが原因で歯根破折をおこす方も多くおられます。

私も娘がスポットのポジションになった時には、マウスピースを作って娘の歯を守ってあげたいと思いました。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

ステイン(着色)はなぜ付着するの?

こんにちは 歯科衛生士の青山です。

今回はステインのメカニズムについてお話ししたいと思います。
定期検診で歯石を取りPMTCを受けて頂いて綺麗になった歯でも、時間が経つと、表面にステイン(歯の表面の着色)が付着する事があります。検診時に着色が気になりますと言われる患者さんも多くいらっしゃいます。

ステインの付着度は生活習慣や口腔環境によって個人差があります。
ではなぜステインが付着するのでしょう。それは歯の表面を覆っている唾液由来のペリクルによるものです。

ペリクルとは無色透明な非細菌性の有機質の膜で、ペリクル自体には細菌は存在しません。
ペリクルには脱灰から歯質を保護してくれる働きや、歯の再石灰化を促す働きがありますが、コーヒー、紅茶、赤ワインなどに含まれるタンニンやタバコのヤニなどを吸着し、時間の経過につれ、様々な反応を経て濃色となり歯に沈着していきます。

毎日歯磨きしていてもステインが付着してしまう原因はお分かりいただけましたでしょうか?
特にお茶類やコーヒー、赤ワイン等、少しずつ摂取しているうちにステインが付着していきます。

ステインが付着して気になる場合ですが、ご自分で硬い器具等を用いて擦ってはいけません。歯の表面を傷つけてしまい余計にステインが付着しやすくなってしまいます。

ではどうすればステインを除去できるか?ですが、定期的にPMTCを受けていただくことです。PMTCによりバイオフィルムを除去すると同時にステインも除去することができます。

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略称です。器械とフッ素が配合された研磨ジェルを使用し、歯を傷つけること無く、磨いていきます。
施術後は、歯の表面にプラークがつきにくくなるというメリットもあり、虫歯や歯周病予防に効果があります。ステインが付着して気になる方は、自己流にゴシゴシ磨くのではなく、一度、PMTCを受けてみて下さい。歯の表面がツルツルになり、さっぱりします。
食習慣にもよりますが、全くステインが付着しないようにするのはなかなか難しいと思いますので、定期的にPMTCを受けて頂くことをお勧めします。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山


「こんなに楽になるんですね。」

先日、噛み合わせの治療をされた方がその次に来院された際のことです。
院長先生から「その後、噛み合わせの具合は如何ですか?」と聞かれて、患者さんが
「楽ですね~。こんなに楽になるんですね。」
とのコメントが受付まで漏れ聞こえてきました。

この方に限らず、咬合治療を終えた患者さんが「晴天の霹靂」とか「肩がすっきりしました」とのコメントは受付で私も伺ったことがあります。

インプラントや、最近ではご来院動機として最も多い歯根破折などの治療に比べると、なんとなく地味な治療ではありますが、よくよく考えてみれば、歯の第一機能は食べ物を噛むということですから、噛み合わせは基本中の基本ですよね。

院長先生はドーソン咬合理論を勉強されて、ご自身のなかで確固たるものができたことが、治療の根源になっていると以前のコラムに書いておられます。

噛み合わせは加齢とともに変化していくそうです。
私事で恐縮ですが、下の歯で1本、以前から内側に倒れているものがあるのですが、加齢とともにドンドン倒れ加減が激しくなり、その影響で他の歯並びも乱れて参りました。

今のところ、噛み合せに支障はないと(自分では)思っておりますが、一度、院長先生に見て頂きたいなぁと思っています。
何時でも診てもらえると思うと、これが全然、診てもらえないんですよね。紺屋の白袴・・・

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

「静脈内鎮静に感動しました」

今日は木曜日で、当院ではインプラントの手術日でした。
午後からの手術の患者さんは、以前、他院でインプラント治療をお受けになった方なのですが、その時は局所麻酔のみで、意識がはっきりしている状態での手術だったそうです。

今回、初めて当院で静脈内鎮静下でのインプラント手術を体験されて、帰り際に受付で
「以前は意識がはっきりしているので、耳元でガリガリ音が聞こえて非常に不安だったが、今日は寝ている間に終わってしまって、これはいいですね。感動しました。」とのことでした。

当院のインプラントサイトにも、以前は他院で、今回当院でと、インプラント手術を鎮静無・有で受けられた方が同様のお話をされています。複数の患者さんが「楽でした」と異口同音におっしゃるので、費用はかかりますが、歯科麻酔の専門医の先生をお呼びして、静脈内鎮静を受けて頂く価値はあるのだな~と思いました。(長年、当院でインプラント患者さんを術着にお着替えいただく更衣室までは誘導させて頂くのですが、いざ手術が始まってしまうと、診療室からガラス越しに手術室を見るだけなので、何が起こっているのは実際には良くわからないものでして・・・)

私は恐がりで、胃の内視鏡検査ですら、少しぼーっとするような注射をお願いしているくらいなので、インプラントを検討するようになったら、是非、静脈内鎮静下で受けたいと思いました。

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

歯のホワイトニングについて

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
突然ですが、皆さんはどんな歯に憧れますか?
私は小さな頃から白い歯に憧れがあります。
小学生の頃、ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉を買いに行った時の、
ワクワク感を今でも覚えています。

この度ホワイトニングコーディネーターの資格を取得したので、今回はホワイトニングについてお伝えしますね。

ホワイトニングは歯そのものの色を白くします。
PMTCで着色汚れなどを落とした後に、
もっと白くしたい場合、ホワイトニングは効果的です。

ホワイトニング方法は大きく分けて2種類あります。

①オフィスホワイトニング →歯科医院にて歯科医師・歯科衛生士が施術します。
②ホームホワイトニング  →歯科医院で専用のトレーを作製し、ご自身でホワイトニング材をトレーに入れ装着していただきます。

また、①と②を組み合わせる事をデュアルホワイトニングと言います。

実際に問い合わせや希望される方が多い②ホームホワイトニングについて詳しく書いていきます。

自分でやると思うと不安になるかもしれませんが、トレーの入れ方や取り扱いは説明をいたしますので、皆さん問題無く使用できています。ご安心下さいね。

長所ですが、
① 安全性が高い → トレーから溢れたホワイトニング材を誤って飲んだ場合でも問題ないとされています。
② オフィスホワイトニングよりも透明感や自然感のある漂白ができる → 薬剤の濃度が低く、漂白時間が長いため、より深部まで漂白することができ、効果が安定しています。
③ 後戻りが比較的遅い
④ 生活に合わせた漂白処置が可能 → ご自宅でできるので気になるときや、好きなときにできる。

次に短所ですが
① 効果を感じるまでに何日かかかる
② ご自身で行うため、トレーの扱いや薬剤の保管法の理解が必要

仕上りの良さと後戻りが遅い点は、自分でやる手間を考えてもやはり魅力的ではないでしょうか。
以上ホームホワイトニングの特徴でした。

最近ではインターネットや海外旅行の際に海外のホワイトニングキットを入手される方もいらっしゃいますが、日本では未認可の製品で、安全性については不明な点もあり、オススメはできません。

当院では上の歯のみ、下の歯のみと片顎から対応しております。
また被せ物やお口の中の状態によっては適応しないことがあります。
当院の歯科衛生士は2名ともホワイトニングコーディネーターの資格を持っておりますので、興味がございましたら、気軽にお声がけ下さいね。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

あの“キーン”という音の正体は・・・

歯科衛生士の青山です。
先日、子供の三者面談で学校に行った際、お話を伺った担任の先生の頬が腫れていて、なんだか喋りづらそうでした。
「歯が痛いのですか?」と伺ったところ、
「奥歯が虫歯になっていることはわかっていたのですが、痛みが無かったため暫く放置していたら、今朝の明け方から急に痛みが出て、朝起きたらこのように腫れていた」とのことでした。
「直ぐに治療に行けば良かったのですが、どうも歯医者が苦手で・・・」とおっしゃるのです。

苦手理由は、あの”キーン”とする音がどうしても・・・とのこと。
確かにあのキーンとする音は聞いていてもいい音色ではないですよね。
私達は慣れていますが、患者さんのお気持ちはわかります。

歯を削る回転切削器具には、大きく分けて2種類あります。
“キーン”という高い音のするエアータービンという高速回転の切削器具と、音は小さく、回転力に優れるマイクロモーターという低速回転の切削器具です。

虫歯治療では、まず歯の表層の硬いエナメル質をエアータービンに付けたドリルで削っていきます。エアータービンは空気の力によって1分間に30~50万回転し、歯を削っていきます。

“キーン”という音の正体は、圧縮された空気の力で羽根を回転させる際に出るもので、高圧で圧縮された空気が、器具の穴から一気に外に排出され、そのために高い音が出るのです。
マイクロモーターは回転力が強いので、歯の本体である象牙質を削ったり、細かな形を整えるのには向いています。歯に振動が伝わりやすいのですが、あのキーン音は出ません。最近では技術開発が進み、以前に比べてかなり音が小さくなってきています。

鋭い音がするのでいったいどれだけ削ったのかと心配される方もいらっしゃると思いますが、削る量は意外と少ないのです。当院では歯を削る量は最小限に抑えるように、また神経もなるべく取らないですむように、院長先生は慎重に治療しておられます。

あのキーン音がどうしても苦手であれば、治療内容にもよりますが、エアータービンの代わりに、出来るだけ高回転のマイクロモーターを使用することも可能です。
初診時に、歯科で苦手なことなどお伝え頂けば、できるだけご希望に沿うように努力します。
残念ながら虫歯に自然治癒はないので、進行してしまう前に受診される事をお勧めします。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

「インプラント専門医なのに歯根破折保存治療をするのですか?」

「先生はインプラント専門医なのに、どうしてすぐに抜歯してインプラント治療を勧めずに、歯根破折保存治療をなさるのですか?」
当院のホームページをご覧頂き、歯根破折保存治療を希望されてお見えになった患者さんから時々頂くご質問です。
「かかりつけの歯科医師から、歯が割れているからこれはもう抜歯してインプラントしかない!と言われて・・・」と、皆さん異口同音に、驚くほど同じことをおっしゃいます。

患者さんのなかには、出来れば残したいけれど、やはり抜歯しか方法がないなら、インプラントしかないかしら?と、(半分、歯を残すことを諦めて)、インプラント治療で検索されて、当院にお越しになる方もおられます。
確かに私はインプラント専門医ではありますが、残せる可能性がある場合、まず歯を残す治療からお勧めしています。ですので、てっきりインプラントを勧められると思ったのに、「歯を残しましょう」と私に言われて、患者さんは拍子抜けのような感じになるのかもしれません。

患者さんが疑問を持たれるのは、「インプラント専門医」という名称が一般的には、わかりにくいのかもしれません。
「インプラント専門医」というのはインプラント治療に関する十分な技術と知識を有しているという日本口腔インプラント学会から頂くお墨付きであって、ひとつの資格に過ぎず、インプラント治療だけを専門に行う医師であるという意味ではありません。
たとえて言えば、「外科医なのに、なぜ、手術ではなく、投薬で治療するの?」というようなご質問なのだと思います。外科医であっても、身体にダメージが大きい外科処置を行う前に、投薬で治療できる可能性があるなら、まずは身体に優しい投薬による治療を判断するのではないでしょうか。

私がインプラント治療の前に第一の選択肢として歯の保存をお勧めする理由、それは至ってシンプルで、私が「天然歯(ご自身の歯)に勝るものはない」と思っているからです。
確かにインプラント治療は失った歯を補うためには素晴らしい治療法で、専門医になって良かったと思っています。インプラントを応用することで患者さんの噛む機能が大きく改善されたり、隣り合った歯を削らずに済む場合も多くあります。

しかし私はインプラント専門医である前に、失われた歯を修復する補綴専門医であり、さらにそれ以前に歯を守ることを専門とする歯科医師です。口腔機能の保全に努めるプロフェッショナルとして、従前の観念では抜歯しか方法が無かった歯根破折ですが、歯を残せる可能性があるのなら、まずは歯根破折保存治療という選択肢があることを患者さんには説明させて頂いております。もちろん、以前のコラムで書いた通り、説明の結果、インプラントを選択される患者さんもいらっしゃいますが、最終的な決断は患者さんご本人にお任せしています。

インプラント治療に比較すれば、歯根破折保存植法はまだ歴史が浅く、当院でもまだ5年超の経過観察記録しかございません。ただ、この治療を受けられた患者さんには、出来るだけ長く、その歯を使って頂きたい、これが私の目指すものであり、歯科衛生士によるメンテナンスも含め、当クリニックのスタッフ全員がこの目標に向かって日々、努力してくれています。

インプラントは最後の手段と考えいただいて宜しいのではないでしょうか。

“磨いている”と、“磨けている”は違います。

こんにちは、歯科衛生士の青山です。
先日の定期検診時、歯周病の検査をしていた際に、こんな事がありました。

この方はお久しぶりの来院だったのですが、検査結果が前回より悪化しており、磨けていない箇所を鏡で見て頂きました、患者さんは「ちゃんと毎日磨いているのになぁ・・・」と呟いておられました。

残念ならが、“磨いている”と、“磨けている”は違います。
虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は、力いっぱい磨いたり、長く時間をかけて磨いただけでは完全に除去できません。自分のお口の中に合った歯ブラシを使い、ブラッシング効果を引き出す磨き方をすることが大切です。
糖尿病は糖尿病の、心臓病には心臓病の治療方法があるように、歯ブラシも虫歯や歯周病の状態に合わせたものを選ぶ事が大切だと思います。

「歯医者さんで売っている歯ブラシと、市販の歯ブラシは何処が違うの?」とよくご質問を頂きます。
市販の歯ブラシは、ある程度、どなたでも使えるように作られているのに対し、歯科医院専売品では、メーカーが長年の研究を活かし、ブラシの持ちやすさだったり、力の入れ加減を調節しやすかったり、その方の歯並びに合わせたりと、様々なタイプの歯ブラシがあります。

歯科衛生士が実際に患者さんの口腔内を拝見し、効果的な磨き方をアドバイスできることや、お口の状態や治療目的に合わせて選んだり、色々な歯ブラシを使い分けができる事が特徴です。特に歯間ブラシはサイズが微妙なので、実際に口腔内を拝見し、最適のサイズを選べることは、メリットが大きいと思います。

歯ブラシ・歯間ブラシ選びや歯の磨き方でお悩みの方、是非、私達歯科衛生士にご相談下さい。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

喫煙席がなくなる?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。

6月27日のニュースで東京都独自の受動喫煙防止条令案が可決されたと知りました。
内容は従業員雇う飲食店で原則禁煙という国会で審議中の健康増進法改正案よりも厳しい規正だそうで、東京五輪・パラリンピック直前の2020年4月に全面施行するそうです。

喫煙者にとっては辛いお知らせになったと思いますが、禁煙やお体の事を改めて考えていただくきっかけになれば良いなぁ、というのが歯科衛生士としての私の本音です。

タバコの煙の成分であるニコチンは脳内ではドーパミンを放出して快感を生みます。
しかし体内のニコチンは30分もすると切れるので、すぐにまた喫いたくなるという依存状態になりやすく、繰り返しの摂取により有害成分や発ガン物質が体中の細胞を傷つけ、循環器、呼吸器がん、生殖系への障害をもたらすそうです。

口腔内への影響ですが、歯肉の着色は受動喫煙でも見られます。
ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためメラニン色素をつくり歯肉が黒ずむ原因となるのです。

また、喫煙は歯の着色沈着や、歯周病における大きなリスクファクターとなります。
ニコチンの血管収縮作用により炎症がわかりにくく、一見歯肉は引き締まって見え、歯周炎の特徴である歯肉からの出血も少ないので、罹患している事に気づいていない方も多いです。
歯周治療後の歯肉の変化が出にくく、予後も良くないので、結果として歯を失うリスクが高まります。
悲しいですね・・・

最近よく目にする新型タバコの加熱式の電子タバコですが、紙巻きの物に比べて健康被害が10分の1程度と言われており、タールがほとんど出ないのが特徴です。
このタールには有害作用を示す一方で、抗炎症作用があるので、紙巻きタバコから電子タバコに変えて、歯が痛む様になった方がいらっしゃるそうです。もともと、歯周病がある方で、隠れていた症状が表面化したのではないかと考えられています。

嗜好品ですし、体に悪いのはわかって吸っているよ!と喫煙者の方はお思いになると思いますが、
皆さまに長く健康で居て欲しいという思いから禁煙をおすすめしています。

タバコは吸わないよ~という方も、受動喫煙でも口腔内に影響がある事を知っていただけたら嬉しいです。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋