歯周病の検査を受けてみませんか?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
当院では、お口全体のチェックやクリーニングを受けて頂く際に、以下のことを行います。
まず最初に現在のお口の中の記録を取ります。次にクリーニングを前回いつ受けたか、今までに歯周病の検査を受けた事があるかどうかを確認しています。

お話を伺っていると、「定期的にクリーニングを受けていたが、検査は初めてです。」とか「多分、受けた事がある。あのチクチクするやつですよね?」といったように、初めて受ける方や、受けたことがあっても歯周病の検査について、説明を受けた事が無いと仰る方が多い事に驚きました。

そこで今回は歯周病の検査、特にその中でも大切なプロービング検査についてお話させていただきますね。
プロービング検査とは、歯周ポケット(歯と歯ぐきにの間の溝)の深さをプローブという物差し状の器具で計測する検査です。
当院ではそのプロービング検査を、1本の歯について6個所、測定する精密検査を行っています。深さの計測に加え、プローブを入れたときの出血の有無や(炎症状態をチェックしています)、歯石の沈着状況、歯の根の形等を調べ、沢山の情報を集めています。
細かい作業ですので、時間がかかる事と、ポケット内を触られる感覚が決して気持の良いものではありませんので、苦手な方も多いと思います。

皆様ご存知の通り、歯周病は歯を失う原因のトップですが、罹患しても初期や中程度では自覚症状がありません。痛みや歯が揺れるといった自覚症状が出たときにはすでに重度まで進行してしまっているため、早期発見や予防が大切となります。
当院の検査で初めて歯周病の診断を受けた方も多くいらっしゃいます。ご心配の方は一度、歯周病の検査を受けてみませんか?

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

大きな柱を失いました。

院長の吉田です。
大変悲しいお知らせがあります。
既に公にされているため、私からお伝えすることに支障はないと思われますが、歯根破折保存治療の開発者である眞坂信夫先生が先月初旬、逝去されました。
以前から体調が思わしくないことは伺っておりましたが、7月の定例のWEB会議ではお元気に発言されておられたため、突然の訃報に絶句しました。

以前のコラムでも紹介させて頂きましたが、眞坂先生は私の歯科医師人生における4人の師のうちの1人です。
4人の師のうち、関根弘先生には歯科治療・研究への姿勢とその取り組み方を、小宮山彌太郎先生には欠損補綴の切り札であるインプラント療法とそれに取り組む歯科医師の姿勢を、アメリカのテル・ハラダ先生には、歯の最も大切な機能である噛み合わせの基本と開業医のあるべき姿を教わりました。

最後の眞坂信夫先生には、通常なら抜歯適用となる破折歯を抜かずに残す技術とその価値を教えて頂きました。歯根破折は虫歯、歯周病に次ぐ3番目の抜歯理由ですが、眞坂先生はこれを抜かずに残す方法を開発し、治療法の普及のため講習会等を開き、他の歯科医師に惜しみなく伝達してこられました。

歯科医師向けのみならず、一般の患者さんにも本療法を伝える努力をされて、PDM21(Professional Dental Management 21th Century)という組織を作り、前述のWEB会議も、この治療法を導入している歯科医師が、月に一度、症例報告等を行い、会員の知識の共有・レベルアップに大きな役割を果たしてこられました。

一度は抜歯を宣告された患者さんにとって、本療法と出会い、抜かずに歯を残すことが出来た喜びは大きく、口々に私に感謝の言葉をおっしゃるのですが、これは私ではなく、本療法をご指導頂いた眞坂先生への感謝に他なりません。

大きな柱を失った歯根破折歯保存治療ですが、眞坂先生のご冥福をお祈りするとともに、先生の御遺志を受け継ぎ、直弟子である私たちが本療法を継続し、割れた歯は、はじめから抜歯→インプラントと決めつけず、残せる歯は残せるような治療を(思えば当たり前の話ですが・・・)広めていかねばと思っております。

合掌

吉田デンタルクリニック
院長 吉田 浩一

顎関節症予防の為のセルフケア

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。

先日のことです。食事の際に口を開けたら顎に痛みが走りました。
欲張って一度に沢山食べようとしたのが悪かったのですが、私は口が大きく、よく開く方なので、一口でも余裕で入ると思っていたのです。
今まで自分とは無縁と思っていた顎関節症の症状が出てしまったことがとてもショックでしたが、悪化しないよう、セルフケアに励んでいる今日この頃です。

顎関節症発症の原因は複数あり、咬み合わせ、歯ぎしり、悪習癖(口呼吸や頬杖など)、生活習慣、ストレスなどです。これらのリスク因子が積み重なり、個人の限界値を越えると症状があらわれます。このリスク因子を減らす事で、症状の発症を抑える事ができます。

私がセルフケアで気をつけている事は、

・ストレスを溜めない為に、充分に睡眠をとる
・仰向けで寝る
・横向きで寝る場合は枕の高さに注意する
・頬杖をつかない
・普段、上下の歯と歯が接触していたら離す
・左右両側の歯で食べる
・食いしばるスポーツや寒いところは避ける

などと、ちょっとした心掛けでできることです。

以下のような症状がある方は注意が必要です。

・口を開けたり閉じたりする時にカクカクと音がしたり、食べ物を噛む時に痛む
・口が開けにくくなったり、口の開閉をスムーズに できない
下顎を左右に動かす事ができない
・顎が外れることがある。

ご心配であれば、定期検診時にご相談下さい。大学病院の専門外来に紹介させて頂くことも可能ですし、当院で行っている咬合治療で治る可能性もあります。
食欲の秋、顎なんか心配しないで、美味しいものを沢山食べたいですよね!

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 兒嶋

人間の体って凄い!

私が歯根破折歯保存治療を始めてから6年以上が経過し、症例数は500を超えました。

この間、私の技術も向上し、更にいろいろな工夫も凝らし、術式も改善して参りました。
それに伴い、助けることのできる歯も増えてきました。

治療後、抜歯を免れた患者さんはとてもお喜びになり、私の治療に対し、お褒めの言葉を頂くこともあります。しかしながら私が行っていることは他の医療行為と同様に、治癒(ちゆ)の手助けをしているに過ぎません。私が治しているのではなく、生体が自分で治っていくのです。

少し難しくなりますが、以下、説明させていただきます。

生体は体の中に非自己〔免疫学上、免疫系が自己と認識しない、生体内外の物質のこと〕
があると、それを異物として体外に出そうとします。
歯根が破折すると、その部分に感染を来します。生体はそれを非自己と認識し、肉芽(にくげ)組織で取り囲み、健全な組織から隔離します。私たちから見ると、歯根が破折すると腫れて膿が出るようになり、やがてグラグラしてくる状態です。

次に肉芽組織で取り囲まれた破折した歯根はやがて生体の外に押し出されます。それは私たちから見ると歯が抜け落ちる状態です。

歯根破折保存治療は歯根がこの肉芽組織で取り囲まれた状態で行われます。いったん抜歯して、肉芽組織を綺麗に取り去り、感染歯質を取り除き、破折部分を生体為害性のない接着剤で補修して戻してあげます。
すると生体はこれを自己と認識し、肉芽組織で取り囲むことなく、歯根膜組織および骨組織が再生し、健常な状態に戻っていくのです。

治療前のレントゲン写真で見ると歯根周りの骨がかなり失われていて、これは再植保存治療をしても助けられないかな?と思われる症例でもかなりの割合で助かるのです。
もちろんそれまでに失われた歯槽骨等はすぐには再生しませんので、完全に近い状態に戻るにはある程度の時間はかかりますが、時間の経過とともに戻っていきます。

この現象を簡単に言ってしまえば、生体は悪いものを取り除いてあげれば、自己治癒能力により、回復していくということです。人間の体って凄いなぁと、改めて驚かされます。

吉田デンタルクリニック
院長 吉田 浩一

microbe and red blood cells

「どうして歯磨きをするの?」

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
当院にかかられている皆さんに、歯磨きの習慣を尋ると、歯磨きを全くしませんという方は今のところいらっしゃいません。
気がつけば、私も幼い頃に1日数回歯磨きをするのが習慣になっていました。
夜は母に必ず仕上げ磨きをしてもらうので、姉妹で見てもらう順番待ちをしたり、誰が早く磨き終わるか競争をしたものです。

でも、どうして歯磨きをするのでしょう?
私は歯科衛生士学校へ行くまでの10数年間、特に疑問に思ったり、歯を磨く目的を考えた事はありませんでした。
「虫歯になるから、口の中がモヤモヤして気持ち悪いから磨こうかなぁ」、くらいの考えでした。

同じ様にお考えの方や、”食べたら歯を磨きましょう”という言葉を言われた事がある方、「食事をしたから歯を磨かないと虫歯になる。」と思っている方も多いと思います。
これは間違いではありませんが、100点満点の正解ではありません。

ご存知の通り、お口の中の2大疾患といえば、虫歯と歯周病です。
このどちらの疾患も細菌が原因で起こる感染症です。
ですので、いくら食べカスを取ったとしても、細菌(プラーク)が残っていると、
虫歯や歯周病に罹患し、進行してしまうのです。

皆さん、もうお気づきですね、
そうです、歯磨きの目的はプラーク(細菌の塊)を取る事です。
プラークは食事をしなくても、歯の表面に付着し、嗽(うがい)では取れませんので、歯磨きが必要になります。
特に寝ている間の細菌の増加量はとても多くなります。
ですから、虫歯や歯周病の予防には、就寝前と朝の歯磨きが効果的です。
なかでも就寝前の歯磨きは丁寧に行い、歯ブラシの他にデンタルフロスや歯間ブラシを使用すると、虫歯や歯周病に罹患するリスクが下がりますので、実行してみて下さいね。

歯科衛生士 児嶋

AIに負けるな!歯科技工士 

院長の吉田です。
今、AI(人工知能)の発達により、将来、消え去るであろう職業が挙げられています。

歯科医師はその性格上、今のところ、対象外と言えましょう。ただ、修復物を作製する歯科技工士に関しては、いくつかの問題が浮上しています。

一つ目の問題は人手不足です。医療費の上昇が抑えられ、診療報酬が伸び悩むなか、歯科医師はコスト削減のために、修復物を作製する技工料を抑えようとします。そのため歯科技工士の収入も下がらざるを得ません。

また、技工料の安い中国等への依頼も考えられます。これでは国内で優秀な歯科技工士は育ちません。以前のコラムでも書かせていただきましたが、当院でお願いしている技工所でも、若手はすぐ辞めてしまうと嘆いておられます。

もうひとつはデジタル技術の導入です。
現在、歯科医師は歯を削ったあと、その形態を歯科技工士に伝えるために、「印象採得」という型どりをし、そこに石膏等の模型材を注入して口腔にを再現するのが一般的です。ところが、現在では写真を撮るだけで、そのデータを技工所に送り、CAD/CAMで作製し、完成したものが歯科医院に送付されてくるという世界になりつつあります。

もちろん、このデータから修復物を作成する過程に歯科技工士は関与しますが、ほとんどの部分を機械がこなし、あとの部分は誰でもできるようなシステムです。この過程に歯科技工士の「巧み」が入る余地はありません。現在の段階ではこのシステムには限界があり、従来の型取りが一般的です。

しかしながら将来、このシステムに完全に置き換わる可能性は高いです。そうなると熟練歯科技工士はほとんど必要なくなってしまいます。また、歯科医師の「印象採得」の技術も不要になり、どの歯科医師でも正確な「写真」が取れればOKというようになります。

本当に歯科技工士はいなくなってしまうのでしょうか。職人技は不要になるのでしょうか。世の中の物事の進みが非常に早く、私にも分かりません。しかしながら、この数年で大きく変わることは無いと思います。歯科技工士のみなさん、目標を持って頑張りましょう。
歯科技工士は私達 歯科医師にとって大切なパートナーなのですから。

吉田デンタルクリニック
院長 吉田 浩一

歯と口の健康週間が始まります。

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。

早いもので、5月も終わりに近づいてきました。
6月といえば歯科では、6(む)4(し)の語呂合わせで以前よりお口の中の情報を発信してきました。

現在では6月4日〜10日の期間を歯と口の健康週間として設定し、より多くの皆様に興味を持っていただけるよう毎年テーマを決め、新聞やテレビCM等でもお知らせをしています。

2019年度のテーマは 〝いつまでも 続くけんこう 歯の力 ″です。

良いテーマですね、決して楽しくはない虫歯や歯周病の治療を受けたり、予防の為にクリーニングや検診を受けるのも、健康でいたいからではないでしょうか?

残念ながら、人間の歯の永久歯は、一度失うと再度萌出する事はありません。
歯を健康に保つには、ホームケア(ご自身でのケアー)がとても重要となり、お手入れ次第では寿命が長くも短くもなってしまうのです。

夜のブラッシングにお時間はとれていますか?
就寝中には唾液の分泌量が減るため、口腔内が悪化するリスクがとても高いです。
その代わりに、就寝前のケアは1番効果が出やすいので、タフトブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロス等も併用をお勧めします。

この歯と口の健康週間をきっかけに、是非ご自身の身体と向き合い大切にしてあげて下さいね。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

あっ、やっぱりテぺだ!

先日のスウェーデン流歯磨きのブログで書き忘れたことが一つあります。
スウェーデンの歯科医院での診療風景も映ったのですが、じーっと目を凝らしてみると、衛生士さんが使用している歯ブラシはやっぱりテペなのでした。なんだか嬉しい♪

テペは本国スウェーデンでは歯科医院か、薬局でしか手に入らないそうですヨ。
私は特にテペのマワシモノというわけではないですが、私達スタッフもテペを使ってみて本当に良い製品だと思うので、皆さんも一度ためしてみませんか?
テペの良さに「ガッテン!」するかもです。

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

スウェーデン流歯磨きとは?

先日のNHKの「ためしてガッテン」のお題がスウェーデン流の歯磨きでして、皆で録画して見てみました。スウェーデンは予防歯科の先進国でありますが、当院では院長先生がインプラントでスウェーデンに留学していたり、予防グッズもスウェーデンのテペ社の製品をお勧めしているので、スウェーデン流の歯磨きとは何ぞや?と、とても興味がありました。
ただ、その内容は特に目新しいものではなく、既に当院では患者さんにお伝えしていることなのですが、改めておさらいしてみますと、虫歯予防にフッ素を活用しましょうとのことでした。

まとめてみますと
① 歯磨き後は水でゆすがない、ゆすいでもごく少量の水(当院では15ml程を推奨しています)
② 歯磨き剤はフッ素入りのものを2cm程度使用する(この2センチルールは私は初耳でございました
③ 歯磨き後は最低2時間は飲食をしない(フッ素をお口の中に残し、歯に浸透させましょう)

だそうです。
先生か衛生士さんがこのブログを書いてくれるともう少し内容の濃いものになったと思うのですが、診療があまりに忙しく書く時間が取れないため、パソコンの前に座っている私が書くことになりました。どうぞご容赦下さいませ。

もっと詳しくお知りになりたい方は、先生の診療時か、定期検診の際に衛生士さんにご質問ください。ワタクシでわかる範囲でしたら、受付でお答えさせて頂きまする。

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

ブラキシズムとTCH

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
4月14日の日曜日、いつも材料や機材でお世話になっているK.O.デンタルのフェアーへ、
先輩歯科衛生士の青山さんと一緒に行って来ました。

会場の東京ビッグサイトのホール内では各メーカーからブース出展があり、様々な機材を試す事ができます。また、各種セミナーも用意され、私達歯科従事者にはとてもワクワクし、勉強になる催し事なんですよ。

当院では歯根破折のご相談をされる方が多いので、日々の診療で感じていましたが、
私の受講したセミナーでも、講師の先生が、近年歯根破折が増えていると仰っていました。

皆様の健康観やデンタルIQが向上し、虫歯や歯周病に患う歯が減少してきました。
その一方、かみしめ・くいしばりが原因の一つとなる、歯根破折や知覚過敏の症状がお口の中のトラブルとして増加しているのです。

この、かみしめ・食いしばりはブラキシズムと呼ばれ、3種類に分類されます。

1.グラウンディング
上下の歯をグリグリと擦り合わせる運動です。
睡眠時に多く、ギリギリと音を立てます。
皆さんが想像する歯ぎしりはこちらが主です。

2.クレンチング
上下の歯を強くかみしめる運動。
日中におきている状態で多くみられ、無意識に発現。
自覚、他覚症状がないため、こちらからお伝えするまで、気付いていない方が多いです。

3.タッピング
上下の歯をカチカチとかみあわせる運動。
こちらも起きている時にも起こります。

また、通常上下の歯は接触せずに、数ミリほど空いているのが正常な状態ですが、常に接触した状態が続き、歯や歯周組織に負担をかける事があります。
これをTCH(Tooth Contacting Habitの頭文字、上下歯列を無意識にくっつけている癖の事)と呼びます。
1日に上下の歯が接触して良い時間は約20分といわれています。
これは食事の時間も含めてです。短いと思いませんか?
今、上下の歯が接触している方、すぐに離して下さいね。

ブラキシズムやTCHは歯の破折や知覚過敏のリスクを高めます。他にも歯周病の進行、虫歯でもないのに詰め物が外れる、顎関節症等様々なトラブルを起こす要因になります。

当院では歯根破折保存治療やかみ合わせの治療、ナイトガードの作製を行なっております。
ご興味がありましたら、お気軽にお声かけ下さい。

歯科衛生士 児嶋