歯間ブラシの選び方(ストレート?それともアングル?)について

皆様こんにちは 歯科衛生士の藤田です。
寒い日が続いていますが体調崩されていませんか?
先日、定期検診の患者様より、歯間ブラシの選び方(ストレートタイプかアングルタイプか?)について、ご質問を頂きました。
なぜ歯間ブラシを使用した方がよいのか?については、以前の歯科衛生士コラムを参照下さい。

当院では以前より予防歯科の先進国スウェーデンのテペ社の製品をお勧めしています。
テペの歯間ブラシの特徴として
① 中心部の金属のワイヤーが歯を傷つけないようにプラスチックでコーティングされているため安心してご使用いただける
② ブラシが円柱形のため
(ア) 歯間を拡げにくい(円錐形の歯間ブラシだと先は細いが根元部分が太く、歯間を拡げてしまう可能性がある)
(イ) 片側からの1度の挿入で反対側までクリーニングできる(舌側から挿入する必要が無い)

テペの歯間ブラシにはストレートタイプとアングルタイプがあり、ストレートタイプはアングルタイプに比べてブラシの部分が長いため、清掃性に優れています。

ではストレートタイプとアングルタイプどちらを使用したら良いか?ですが、
一般的に前歯部はストレートタイプ、臼歯部(奥歯)はアングルタイプが使いやすいと言われています。
ただ、一人一人お口の形が違いますので、ストレートとアングル、どちらのタイプを患者さんご自身がストレス無く長くお使い頂けるか?そして歯間にフィットするサイズはどれか?ご一緒に選びましょう。

何かご質問がありましたらどんなに些細な事でも遠慮なく歯科衛生士にお尋ねください。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 藤田

インプラント患者さんのクリーニングについて

今年も残り少なくなりました。
今年の最後は、インプラントが入っている方の歯磨剤についてお話ししたいと思います。

当院では通常のクリーニングでは、歯質の強化をはかるためにクリーニング後にフッ素のペーストを歯面に塗布していますが、インプラントが入っている患者さんにはフッ素ではなくミネラルのペーストを塗布しています。
それはインプラントの素材であるチタンがフッ素で侵される危険性があるからです。

以前のコラムでフッ素についてお話ししました。
フッ素は、虫歯予防・歯質強化のために、市販の歯磨剤や洗口剤に高頻度に含まれています。そのフッ素濃度は、おおよそ1000から1500ppm程度ですが、歯科医院で行うフッ素塗布では9000ppm程度の高濃度フッ素が使用されています。

チタンでできているインプラントの表面にプラーク(歯垢)が付着し、このプラークによる酸性環境下で高濃度のフッ素を使用すると、チタン表面が腐食して粗造になります。
インプラント表面が粗造になると、さらなるプラークの停滞を招き、インプラント周囲炎になることが危惧されます。(インプラント周囲炎とはインプラントの歯周病のことです。)

当院ではクリーニング後にフッ素塗布を行っていますから、もちろんプラークが残っている状態でフッ素塗布を行うことはありませんが、このような問題を生じさせる万が一の危険性を避けるため為、フッ素ではなく、ミネラルのペーストを塗布させていただいているのです。

ただ、皆さんが普段お使いになる、歯磨剤等、フッ素濃度が1500ppm以下のものであれば全く問題はありません。
当院で扱っている歯磨剤や、洗口剤もフッ素の濃度が1500ppm以下ですので、安心して使っていただけます。

ちょっと専門的になってしまい、わかりにくいかもしれません。
詳しくは歯科衛生士までお声がけくださいね。

洗口液について

今回は洗口液についてお話しいたします。
洗口液は口臭を抑えたり、虫歯や歯周病を予防するために用いる液体製品の総称です。
一般に、デンタルリンス、マウスウォッシュ、口内洗浄剤とも呼ばれています。
洗口液を使用することにより、口臭の防止やお口の中の浄化が期待出来ます。

洗口液は以下のような場合に使われます。
 ・歯を磨く時間が無い場合
・ ご自身で上手に磨く事ができない場合
・ 就寝前(就寝中は唾液の分泌が少なくなり、細菌が繁殖しやすくなるため)

ただし、ムシ歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は、ブラッシングや歯間ブラシ、フロスなどで機械的にこすらなければ落ちませんので、洗口液は、あくまでもブラッシングの補助として考えましょう。

* 使用方法
20秒〜30秒間ブクブクうがいをするだけです。歯磨きをした後の仕上げとして使用してもよいでしょう。

* 選び方
洗口液の中ではミント系の刺激のある香りの強い豊が、効果が高いと思い込まれている方がいますが、『刺激の強さ=効果の高さ』というのは誤解です。
確かに口の中で強いミントの香りがすればなんとなく口の中の雑菌類が全て死滅しているかのように感じます。しかし、実際にはそのようなことはありません。逆に強い刺激で唾液腺が萎縮してしまい、ドライマウス(口腔内乾燥症)になり口腔内衛生を保つために一番重要な「唾液」の量が減ってしまい、かえって口臭や歯周病リスクが高まることになります。結局のところ、予防効果はどのぐらい殺菌成分が入っているかです。

したがって、洗口液を購入する時は
・なるべく低刺激性
・ 有効成分の確認(人体に害の少ない滅菌成分)
・ 低アルコールタイプ
を選ぶ事をおすすめします。

もし、一度使用してみて、刺激が強く、使用後に口の中がヒリヒリするような状態であれば、使用を中止した方が良いでしょう。
特に小さいお子さんがいる家庭では、低刺激性でノンアルコールのタイプを選ぶようにしましょう。

ちなみに当院では
① 歯周病予防として殺菌効果が長時間持続する「コンクールF 」
② ムシ歯予防としては「フッ化ナトリウム洗口液0.1%」

を販売しております。 

私ども歯科衛生士が皆様の口腔内に合った、正しい洗口液の選び方をアドバイスさせて頂きますので、是非、ご相談下さい。

吉田デンタルクリニック
 歯科衛生士 藤田

歯周病の検査について

今回は以前、テレビの歯科に関する番組で取り上げられていた
「治療をする前に針のようなもので歯肉をチクチク刺すのはなんで?」
についてお話したいと思います。

この“歯肉を針のような物で刺す”とは何をしているかというと歯肉の状態を調べる、いわゆる歯周病の検査をしています。

測定項目としては、
① 歯周ポケットの深さ(歯と歯肉の間の溝)
② 測定時歯周ポケットからの出血の有無
③ 歯の動揺(揺れの大きさ)
その他にも、歯周ポケット内のプラークや歯石の有無等について検査しています。

まずは①の歯周ポケットの深さについてですが、健康な状態でも2〜3ミリの深さがあります。歯周病が進行することによりポケットは4ミリ、5ミリと深くなっていきます。
3ミリ以内は健康な数値、4〜6ミリは初期から中等度の歯周病、7ミリ以上は中等度から重度の状態を表します。ポケットの深さは1本の歯でも一定ではない為、通常、1本の歯について全周6カ所測定していきます。

この深さを測定する為に使用するのがプローブという物差しのようなメモリのついた先の細い器具で、これが”針のようなもの“と例えられていた検査器具です。

次に②歯周ポケットからの出血、についてです。
炎症が起きている歯肉は少し触れただけで出血してきます。
ポケットの測定の際、出血があるかどうかで炎症の有無をチェックします。

最後に③歯の動揺についてです。
歯周病が進行し、歯を支えている歯槽骨が破壊されると歯のグラつきが起こります、(動揺と言います。)この動揺の程度についても検査します。
また同時に歯石がどの部位についているかを調べ、このあとの歯石除去の目安になっていきます。
このように歯の周りをチクチク触る検査は、以上のことを調べる重要な検査になります。

今、日本人の成人の約8割の方が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病は初期の段階では自覚症状が出にくい病気です。しかし早期に治療すればきちんと治せる病気です。
患者さんによっては、「この検査、チクチクしてちょっと苦手だな‥」と思われる方もいらっしゃると思います。
ですが早く歯周病を見つけ、将来的に歯をしっかりと残す為に欠かせない検査なのです。

当院では初診の場合、基本的に歯周病の検査、全体のクリーニング、その後、歯が綺麗になった状態でレーザーを当てて虫歯のチェックを行い、歯周病・虫歯のデータを数値化します。
その資料に基づき、院長先生が今後の治療方針を患者さんに説明させて頂き、治療に進みます。

何事にも通ずることですが、基礎が整っていなければいいものはできないと思います。
歯科における基礎は健康な歯周組織だと思います。
治療を成功させるためにもこの歯周病の検査は、とても重要になってくるのです。

口内フローラについて

こんにちは 歯科衛生士の青山です。
先日、欠かさず定期検診に来院されている患者さんが、こんな事を話されていました。

これまでは虫歯や歯の着色が気になり、見た目を気にして来院していたけれど、最近は、「歯周病は糖尿病、心臓疾患、脳出血などといった深刻な病気と関わりがある。」という研究報告を知り、歯の健康は全身の健康にかかわるので、これまで以上に毎日の生活で気をつけていきたいと話されていました。

「口内フローラ」という言葉をご存知でしょうか?
口の中は粘膜が露出しており、とてもデリケートなところです。粘膜を守るために口の中に存在する細菌の数は約100億、約700種類の菌が存在すると言われています。その中には虫歯の原因になるミュータンス菌や、歯周病の原因となるスピロヘータ菌もいます。

その一方で、こうした悪玉菌から口内を守ってくれるミティス菌のような善玉菌もいます。たくさんの細菌がいる口の中は、花が美しく乱れ咲く花畑になぞられて、口内フローラと呼ばれています。
この口内フローラの環境が崩れると、様々なトラブルの原因となります。口内フローラから腸内フローラを思い浮かべる方もおられると思いますが、腸内フローラとは腸内細菌の集まりを表しています。

口腔と腸は同じ消化器系ですが、口の中は外部からの影響を受けやすいのでいつも一定の細菌バランスではありません。飲食、呼吸、唾液を出したりする為、口内の細菌バランスは変化しやすいのです。口腔内を清潔に保ち、悪玉菌が増えすぎないように気をつけましょう。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

プラウトとテぺのタフトブラシの違い

当院では一般的な歯ブラシの以外に、補助的な清掃道具として、タフトブラシを2種類ご用意しております。
先日、患者さんから「この2つのタフトブラシって何が違うの?」とのご質問を受けました。
クリーニングや検診の際、お口の状態やその患者さんに合っている方をお勧めさせていただいているのですが、せっかくなので2つの違いをご説明させていただきます。

その前に、「タフトブラシ」とはなんぞや?ですが、それに関しましては、こちらのコラムをどうぞ。

まずは画像では青いブラシのプラウトタフトですが、特徴は三角ヘッドです。
どんな部位にも正確にあたるアングルになっています。奥歯の溝や、歯間部、一番奥の歯の裏側など特に細やかな部分のお掃除に適しています。

次にオレンジ色のTepe(テぺ)のタフトですが、コンパクトなドーム状のブラシになっています。
毛質が非常にソフトなので、柔軟性と安定性に優れています。
歯面に当てると扇状に広がりソフトな感覚でお使いいただけます。特に歯と歯肉の間(歯頚部)に当てて磨いていただくのに効果的です。

どちらも細かい部分の清掃に適していますが、ご自身により合ったものを使っていただくためにアドバイスもさせていただきますので、お気軽にお声掛けください。
ちなみにプラウトは青・緑・赤・黄の4色で、テぺのタフトは他のテぺの歯ブラシ同様、10色ほどのなかからお好きなお色を選んで頂けます。

歯周病はなぜ痛まないの?

歯科衛生士の青山です。
定期検診の際、当院では最初に歯周ポケット検査を行なっております。少しチクチクしますが、歯周病の進行具合を知るための大切な検査です。

1年ほど前に他院から転院された患者さんなのですが、検査のデータが悪化しており、数か月毎のクリーニングだけでは改善が難しくなったため、歯周ポケットの深い部分をお掃除する歯周治療をお受け頂くことになりました。
前の歯科医院さんでは長く検診には通っていらしたようなのですが、今まで痛みもなく、よく噛めていたので、まさか私が歯周病だなんて夢にも思わなかった・・・とおっしゃっておられました。

その方から
虫歯は痛くなるのに、どうして歯周病は痛くならないの?」とご質問を受けました。
私達歯科衛生士は歯周病のメカニズムを理解しているので痛みが出なくても特に不思議には感じませんが、そうですよね、患者さんにとっては素朴な疑問だと思います。

その理由は、歯周病はかなり進行するまで痛みが出にくいからなのです。なぜ出にくいかというと、歯周病は歯周ポケットに入り込んだ歯周病菌が起こす病気です。歯周病菌に感染すると膿が生じるのですが、初期の段階では歯周ポケットから排出されるため、痛みが生じないのです。

ところが歯周病が進行すると歯周ポケットの深いところで膿が生じ、外に出にくいので歯周組織が圧迫され、痛みを感じ始めるのです。
自覚症状がないため歯科にかからず、痛みが出て検査を受けたら、すでに重症化しているという診断を受ける場合が多いのが歯周病の特徴と言えます。

歯周病は日本人の約80%が罹患していると言われ。現在、虫歯に次いで歯を喪失する原因の第2位で、約半分を占めるとも言われています。(ちなみに第3位が歯根破折によるものです。)

歯周病を防ぐには、毎日の正しい歯磨きで確実に歯垢を除去し、定期的に歯科医院で検診を受け、予防する事が何よりも大切なのです。歯が揺れたり、歯茎から出血する場合には、手遅れになる前に、歯科を受診なさってくださいね。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

唾液の働きとは?

今回は唾液の働きについてのお話です。
普段皆さんは唾液についてどのくらい意識したことがありますか?
おそらく唾液が出るということがあまりに普通のことで、意識することは少ないことと思います。

唾液は正常な状態では1日に1~1.5リットル程分泌されます。
ではこの唾液、どのような働きをしているのでしょうか?
じつはいろいろな役割があることが分かっています。

消化作用や洗浄作用については、消化を助けたり、歯の表面などについた食べカスを洗い流すなど比較的わかりやすいと思います。そのほかにも次のような働きがあります。

① 抗菌作用
お口を通して外から入ってくる多くの細菌に対して細菌が体の中に入り込まないように生体を守る働き、またお口の中の細菌がバランスよく保てるように管理もしています。

② 緩衝(かんしょう)作用
虫歯菌が歯の表面に生息し、そこの付着物を取り込んで代謝すると乳酸を排出します。乳酸は酸性です。この作用で歯が溶け虫歯になります。この乳酸により酸性に傾いたお口のpHを中性に戻す作用が緩衝作用です。緩衝作用が強ければ虫歯に強い環境を作り出してくれます。

③ 再石灰化作用
虫歯は自然に治ることはありませんが、虫歯に至る一歩手前の状態があります。その時唾液の中のカルシウムやリン酸といった成分が元の状態に戻そうとしてくれる作用があります。これが再石灰化作用です。

④ 保護作用
お口の中は、軟組織といわれる舌や頬、唇といった軟らかい部分と歯という硬組織いわれる硬い部分が共存しています。話をする、食べるといった動きの時、それらを滑らかにする潤滑作用があり、擦れて傷がつくことを防いでくれています。

⑤ 味覚
舌には味蕾(みらい)という味を感じる細胞がありますが、唾液で食べ物が分解され、それが味蕾細胞に多くの成分が浸透して味を感じることができます。

皆さん、どうでしょうか?唾液にはこのようにたくさんの働きがあります。
このようなことから唾液が減ると、むし歯が増加したり、歯周病が悪化したりすることが想像できますね。唾液は健康を守るためにとても重要な働きを担ってくれているのです。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 小野

Healthier homemade grilled burger with carrots and plenty vegetables

歯磨きしないとどうなるの?

歯科衛生士の青山です。
今回は歯磨きをしないとどうなるの?という素朴な疑問についてのお話です。

歯磨きしないとどうなるか?
皆さんも容易に想像頂けると思うのですが、まず口臭が発生します。
その臭いの原因は、口腔内のプラーク(歯垢)なのですが、このプラークを放置すると、虫歯や歯周病の発症につながります。
簡単に言うと、“歯磨きをしない=虫歯や歯周病になる”ということです。

歯磨きの目的は、諸悪の根源であるプラークを取り除く事です。プラークというと、食べかすの塊と思っていらっしゃる方も多いのですが、口の中で繁殖した細菌がネバネバした物質と一緒になった細菌の塊です。1グラムの中に1億個以上の細菌がいると言われています。

歯磨きをしないまま蓄積されたプラークは、唾液中のカルシウムと反応し、石灰化されて硬い歯石に変わっていき、これが歯周病の原因となります。歯周病が進行すると、歯ぐきが腫れて、膿が出るようになり、支えている骨も溶かしてしまい、やがて歯が抜け落ちるようになります。

また、体の抵抗力が落ちたときなど、プラーク中の歯周病菌が血液を通じて身体の中に流れて、心臓病、 糖尿病、嚥下性肺炎などのリスクが高まります。
また、プラークが付着している時間が長くなれば長くなるほど歯のカルシウムが奪われて表面が侵され、ついには穴があいて虫歯の進行が進んでいきます。

いろいろと恐ろしいことを書いてしまいましたが、ご心配には及びません。なぜなら、歯石の前段階のプラークの状態であれば、ご自身の歯磨きで取り除く事ができるからです!

以前の歯科衛生士便りでもお話しましたが、歯ブラシだけで落とせるプラークは約60%、これにデンタルフロスや歯間ブラシを併用することで約80%にアップ、そして残りの20%のプラーク除去は、私達、歯科衛生士の出番となります。

もし皆様が将来、虫歯や歯周病で辛い思いをしたくなければ、まずはご自身で毎日の歯磨き習慣を身に着け、歯、ひいては身体全体の健康を守っていきましょう。
磨いたつもりでも残念ながら磨けていないということにならないように、歯ブラシの選び方や、正しいブラッシング方法については私達がお手伝いさせて頂きます。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

歯の基本構造について

こんにちは 歯科衛生士の高橋です。
前回のコラム「歯って何本あるの?」の中で8020運動の達成率について書かせて頂きましたが、では実際に70歳の日本人で何本の歯が残っていると思いますか?

実は平均で15本しか残っていないと言われています。大まかに言って、半分の歯が失われているということになります。悲しい現実ですね。いざ、気づいた時にはすでにもう歯が残せない••そんなことにならないためにも、今回は歯の基本構造についてお話させていただきます。

通常、歯は下の図のような構造をしています。歯肉から上の目に見える部分を「歯冠(しかん)」と言い、身体のどの部分よりも固い「エナメル質」に覆われています。目に見えない「歯根(しこん)」の部分の表面は「セメント質」に覆われ、「歯根膜(しこんまく)」という繊維性の組織によって顎の骨とつながっています。
エナメル質、セメント質のそれぞれ内側には歯の本体である「象牙質(ぞうげしつ)」があります。

この象牙質はエナメル質に比べて非常に柔らかい組織です。そのため、虫歯が象牙質に達してしまうと進行がはやまります。
象牙質の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる歯の神経が入っています。歯髄のなかには神経だけでなく血管などもあり、歯に栄養を送る働きをしています。その他にも虫歯の細菌が歯の内部に侵入しようとするのを防御しようとする働きもあります。そして神経は歯の根の先端で外部と交通しています。

歯は「歯槽骨(しそうこつ)」という顎の骨に植わっているのですが、直接、顎の骨とくっついているのではなく、先ほど説明した歯根膜を介在してくっついています。この構造は関節によく似ています。
以上が歯の構造についてのお話です。
なんとなく皆さまが歯の構造をイメージしていただけると嬉しいです。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 高橋