その抜歯、ちょっと待って!

先日、私にとってちょっと感慨深い患者さんが定期検診にお見えになりました。
この方は数か月前の土曜日の朝10時前に、ご予約無く突然来院された方です。

伺うと、昨日、ご自宅近くの歯医者さんで歯が割れていると診断を受け、早く抜いたほうが良いからと、月曜日に抜歯の予約を取ったそうなのです。ですが、出来れば抜きたくないので、本当に抜かなくてはならないか診てほしいと当院にいらしたのでした。

当院が完全予約制であることはご存知だったと思うのですが、患者さんにとっては地元の歯科医院で既に抜歯の予約を取っているため、当院で診てもらうのには今日しかない!と、やむなく、いきなりいらっしゃったようです。

ご予約枠が空いていれば、もちろん当日でも拝見できるのですが、生憎、その土曜日は終日全く空き時間が無く、翌月曜日に再度お越しいただくようにお願いしました。

患者さんは、「でも月曜日にはもう抜歯の予定なのですが・・・」とおっしゃいます。
診療が始まって院長先生に相談できる状況でなかったため、私自身が破折保存治療を受けており、経過が順調なため、思わず
「その抜歯、ちょっとお待ちいただいたらいかがでしょうか?抜くのは何時でもできますので。」と差し出がましいことを言ってしまいました。

この方は納得され、問診表だけご記入いただき、月曜日にお越し頂くことになりました。
あとから問診表の紹介者の欄を見たら、当院で歯根破折の治療をお受け頂いたご家族の方からのご紹介でした。ご家族も予後が良いため、それが来院動機だと思われます。

結論としてその方は無事、歯根破折保存治療が成功し、最終的な被せ物も当院でなさり、今は定期検診で3か月毎にお越しになっておられます。
お近くからの患者さんではなかったので、せっかくいらした土曜日に拝見できなかったのは申し訳無かったのですが、患者さんのご希望通りにご自身の歯を残せたことは、長い目で見れば良かったのではないかと思っています。
これからも定期検診で長くお付き合いできればと思っております。

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

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