スウェーデンだったら歯根破折は少ないかも・・・

小雨降る生憎のお天気のなか、昨日、テぺの院内セミナーが開催されました。
スピーカーはクロスフィールド社の歯科衛生士の小林さんで、出席者は当院スタッフのほか、院長先生の母校である東京歯科大学の付属衛歯科生士校の学生さん2名が参加してくださいました。
日本の将来の予防歯科を担ってくれる歯科衛生士の卵ちゃんたちです。初々しくて可愛い・・・

テぺのセミナーはこれまで何回か受けているのですが、小林さんから毎回新しい情報・知識を得ることができ、とても参考になります。小林さんは毎年、お仕事でスウェーデンに行かれる方で、大のスウェーデン通です。
その小林さんから教えて頂くテぺの故郷、スウェーデンの歯科事情は本当に興味深く、小児から予防歯科が徹底されていることには本当に感心させられます。

今回初めて知ったことなのですが、スウェーデンでは「サタデーキャンディ」というシステムがあって、子供達は、基本的に平日は甘いものを摂取せず、土曜日だけご褒美的に甘いキャンデイを食べることが許されるとか。
スウェーデンも移民が増えて、この習慣も全ての国民に徹底されているわけではないそうですが、生粋のスウェーデン人には当たり前のことだそうです。小児の虫歯予防にはとても効果的ですよね。
小林さんのお話を伺っていると、スウェーデンではいかに国民が歯を大切に思っているか、本当に良くわかります。

子供のうちに虫歯予防が徹底されるということは、大人になっても虫歯の数は少なく、よって虫歯で神経を抜くことも少ないそうで、うろ覚えの数字ですが、スウェーデンでは、50代で神経を抜いた歯の本数が平均1.6本くらいだそうです。えっ?そんなに少ないの?

翻って私の歯を考え、レントゲン写真を見たところ、28本のうち、既に7本も神経を抜いています。神経を抜いた歯ということは、栄養がゆきわたらない枯れ木状態の歯なので、歯根破折の可能性があるということです・・・

おりしも昨日の午後、神経ギリギリまで虫歯が進行していて、歯の詰め物の型採りはしたものの、神経まで炎症が及んでいないことを確認してから詰め物をしましょうと、しばらく経過観察をすることになった患者さんがおられました。神経を抜くと歯が弱くなってしまうので、できるだけ神経を残しましょうという考えによるものです。この患者さんは、もともとは歯根破折の治療がきっかけで当院にお越しになり、他の虫歯の治療も当院でさせて頂いているのですが、神経を抜いてしまったら、また歯根破折のリスクを負うことになってしまいます。

当院には「かかりつけ医から歯の根が折れて抜歯しかないと言われたのですが、できるだけ歯を抜きたくないのです」と、歯根破折保存治療についてのお問い合わせが多く寄せられます。
かく申す私も院長先生にこの治療のお世話になった患者の一人でありますが、神経を抜いた歯が少ないスウェーデンだったら、きっと歯根破折のお悩みも少ないんだろうな・・・とため息をついた菊地でありました。

その一方で、歯を失った場合の画期的な治療法であるインプラント療法もまた、スウェーデンの故ブローネマルク教授が開発されたことも興味深いですね。院長先生は何度もこのブローネマルク教授にお会いになっているそうですが、機会を見て、院長先生や小林さんに伺ってみようと思います。

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

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