あなたの歯科検診は大丈夫ですか? - 歯周病検査の重要性 -

あなたの歯科検診は大丈夫ですか? - 歯周病検査の重要性 -

先日、暫くぶりで定期検診にいらした患者さんのお話です。
その方は10年来、当院にお越しいただいておりましたが、お仕事のご都合で転院されたのです。
ですが、戻っていらしたのでその理由を伺ってみると、
「今、かかっている歯科医院では定期検診といっても表面の汚れを落とすだけで、歯周病の検査をしてくれない。心配になったので、こちらで診て欲しい。」
とのことでした。

さっそく歯周病の検査をさせていただきましたが、当院を離れてから1年ほどでしたので前回の検査時から歯周病の数値に大きな変化も無く、患者さんは安心してお帰りになりました。
その際、ひとくちに歯科検診と言っても、医院によりずいぶんと内容に違いがあるものだと初めて気付かされました。そう言えば当院に初診でいらした方で、
「歯石を取ったことはあるが、歯周病の検査は初めて。」
とおっしゃる方が少なくありません。「あ~、なるほど」と納得いたしました。

あなたの歯科検診は大丈夫ですか?歯周病の検査とは、歯と歯茎の間の溝の深さ(歯周ポケット)を測定するものです。
チクチクする感じが苦手な方もいらっしゃるのですが、病気の正確な診断のためには欠かせない検査です。歯周病が進行すれば炎症により骨が溶けて減少し、骨の中に埋まっている歯の根が露出してきて歯がぐらぐらしてきます。
骨の状況はレントゲンでもわかりますが、歯周ポケット検査で歯の表側が何ミリ、裏側が何ミリというように露出度を測り、この数値により客観的に歯周病の状況が把握できますので、より的確な診断が可能になります。ちなみに当院では歯周ポケットのデータをパソコンに保管しておりますので、定期検診毎に数値の変化を容易に比較することができます。

歯周病の検査や治療をせずに歯茎の上に出ている歯の修復治療をすることは、私に言わせれば家を建てる際、測量や基礎工事をせず、いきなり上モノを作るようなものです。いくら見た目が綺麗でも、土台がしっかりしていなければ家は長持ちしません。歯も同様です。

歯周病は、虫歯と違って、痛みなどの自覚症状がなく進行する病気なので、程度にもよりますが、実は虫歯より深刻な病気なのです。また、近年の研究結果より、歯周病が糖尿病や心臓疾患の一因となることもわかってきました。ご自分の歯、ひいては生命を守るため、歯の定期検診時には是非、歯周病の検査も受けていただきたいと思います。

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