歯周病と喫煙の関係

先日いらした初診の患者さん、歯科医院に来るのは5年ぶりだそうで、お口の中を拝見するとかなり着色がありました。お尋ねするとやはり喫煙歴が長く、一日に吸う本数も多いそうです。

喫煙の体に及ぼす影響は色々ありますが、ここでは歯周病について、是非お伝えしたいことがあります。

この方の歯周病の検査をした所、歯周ポケットの数値は正常の範囲内。
出血している所は全体の10%ほどで、歯周病の数値としてはさほど多くはありません。

検査後のご説明で、“なーんだ!正常な数値ならまだ心配ないな”この方もそう思ったようです。
しかーし!ちょっと待ってください!これで安心してはいけません!もし喫煙していなかったら出血はもっと多いはず。それに歯茎は正常ならきれいなピンク色のはずが、色素沈着で全体的に黒ずんでしまっています。

なぜこうなるのでしょうか?
それは煙草に含まれているニコチンにより、歯茎の毛細血管が収縮し、その結果、歯茎からは出血しにくい状態になり、歯周ポケットの数値も、見かけ上、正常に近い値が出ます。
ですが、実際は歯茎の抵抗力が弱まり、免疫力も低下して歯周病になりやすい状態です。
もしくはすでに歯周病に罹っていても、数値に現れないだけなのです。
更に悪いことに、歯周病の治療をしても、喫煙したままだと治りにくい傾向にあります。

喫煙に関しては、各々、お考えがあると思いますが、喫煙されている方は、歯茎からの出血というからだのSOSサインを見逃している可能性が高いということを覚えておいてくださいね。

歯を失う一番の原因は歯周病です
高齢化が進む中、歯を失ってから後悔しないように、一歯科衛生士としては、皆様に禁煙を強くお勧めしたいです。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 島田

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