フッ素塗布の効果について

先日、患者さんから
「定期検診の最後に塗ってもらえるフッ素は買えますか?」
と質問を受けました。
残念ですが、答えは「NO」です。
なぜかというと、院内で塗布するフッ素は濃度が高い医薬品なのです。
窓口で販売できるフッ素入りの洗口剤や歯磨剤はありますが、フッ素濃度の制限があります。

そもそもフッ素とはなんなのでしょう?フッ素は私たちの身近にある元素のひとつで、使用量を間違わなければ安全なもので、虫歯予防に非常に有効です。

フッ素塗布の効果は以下の通りです。

① 歯の再石灰化の促進
食事を摂ると、歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出し、脱灰(だっかいと読みます)が起こりますが、唾液の働きにより、酸性に傾いたものが中和されます。これを「再 石灰化」と言いますが、フッ素はこの再石灰化を促進します。

② 歯質の強化
再石灰化の際に、フッ素は表面のエナメル質成分と結びついてフルオロアパタイトという硬い構造になり、歯を強化します。歯が強くなることによって、ミネラルが溶け出す「脱灰」もしにくくなり ます。

③ 細菌、酸産生の抑制
虫歯はプラーク中の虫歯原因菌の出した酸が歯を溶かすことによって始まります。フッ素塗布により虫歯菌の活動が抑えられ、酸の量を減らし、歯が溶かされないようにして虫歯を予防します。

歯科医院で、1年 に2~4回、高濃度のフッ素塗布を継続することにより、歯質の強化を図り、20~40%程度の虫歯の予防効果があるとされています。併せて自宅で低濃度のフッ素塗布を行うことにより、虫歯予防の効果が 更に上がります。歯にとりこまれているフッ素濃度を下げないようにすることが虫歯予防には非常に効果的なのです。

当院では定期検診の際、PMTCを行い、歯の表面をフッ素がとりこみやすい状態にしてから、フッ素塗布を 行います。30分は飲食を控えていただき、十分フッ素が浸透するようにします。

次回はご自宅で行える効果的なフッ素製品の使用法についてお話しさせて頂きます。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 渡辺
コラム

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