「歯茎は良くなるのですね!」

定期検診の際、患者さんに歯周病の検査表をお見せするのですが、こんなリアクションを受けることがあります。

・今さら頑張っても遅いだろう
・継続して通っても、ちっとも変わらない
・歯科には何かあってから行けばいいだろう

こう思われている方はいらっしゃいませんか?
ズバリ、歯茎は良くなります!
ただ、その変化は大きなものでなければ、皆さんにはとても分かりづらいものかもしれません。
歯茎の色、形、出血の量の微妙な変化は、まるでウォーリーを探せ!を見るように、日頃からじっくりと観察し続けていないと、なかなかわからないものなのです。

そして、具体的にどこがどうなったのかわからなくても「何だか良くなった気がするな」「最近調子が良いな」と感じられるまでには、炎症が強かった場合や急性の場合を除き、長い時間がかかるということです。

ある患者さんの歯茎の炎症の変化をご紹介しましょう。

画像の上の段は私が初めて定期検診をさせて頂いた時の歯周病の検査結果です。
BOPというのは、検査をした時に出血した所(=歯茎の炎症がある所)です。

この時点では、23%の出血があります。
健康の為には目安として10%以下に保って頂きたいので、それよりも2倍以上の出血(=炎症)があることになります。少し心配な状態です。

次に、下の段を見てみて下さい。
何と、5.3%に減少しています!!
出血が減るということは、歯茎の炎症が治まり、健康な歯茎に近づいているということです!
この方は磨けているのに、全体的に歯茎が腫れぼったく赤みがありました。かき集めないとわからないくらいの歯垢(プラーク)が歯と歯茎の境目にほんの少し残ってしまうのと、苦手な右上の歯に磨き残しがある状況が続いていました。

とても真面目な方なので、ご自宅でのブラッシングも頑張って頂き、3ヶ月毎に定期検診に通われ続けた結果、1年くらいでこの画像のような変化が表れました。
ここまで来てやっと、「出血が少なくなった」とご本人も自覚することが出来るようになったのです。

最初の頃から4年近くが経とうとしていますが、今ではすっかり赤く腫れぼったかった歯茎は健康なピンク色になりました。ご本人も「何がどう変わったのか細かいことは正直よくわからないけれど、とても調子が良くなったと感じます」とおっしゃって下さいました。

このように、歯茎が炎症を起こす原因は、主にプラーク(歯垢)という細菌の塊です。
これらの原因を出来るだけ取り除いた状態を続けることで、少しずつ歯茎は良くなっていきます!
目に見える変化や実感がないと、何かを継続することが難しくなるお気持ちもよくわかりますが、この方のように、歯茎はきちんと皆さんの努力に答えてくれます。

ある程度長く定期検診に通っている方には、過去の歯周病の検査データと比較してお見せすることがありますが、長い目で見てみると、小さな変化も目に見えてはっきりとわかりやすくなるものです。

皆さんの歯茎を守るため、毎日のセルフケアとプロによる定期的なクリーニングは欠かせません!途中でやめてしまったり、規則的な継続が出来ていないと、元に戻ってしまったり、良くなったり悪くなったりといつまでも変わらない堂々巡りの状態が続いてしまいます。
もしも、あんまり変化が感じられないなぁ、と思われている方がいらっしゃいましたら、きっと良くなると信じて、根気強く続けてあげてくださいね。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 島田

2015-07-29 17.18.09

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