サメがうらやましい?(鮫の歯の秘密について)

こんにちは
歯科衛生士の島村です。

この夏の暑さを少しでも凌ごうと、先日、涼しげ気な水族館に足を運びました。
そこには映画「ジョーズ」でおなじみの巨大鮫が迫力満点で泳いでいました。
鮫と言えば、鋭い歯で生き物を食いちぎる恐ろしいイメージですが、実はその鋭い歯には秘密が隠されています。

鮫の歯は人間の歯と違い、抜ける→生えるを繰り返しています。
一生に約2万本の歯を使うと言われていて、約2~3日毎に歯を交換して鋭い状態を保っているそうです。

鮫の歯が抜けやすい原因は、鮫には歯を支える歯槽骨が無いことにあります。
これを人間に例えると、歯を支える歯槽骨が無い状態とは、重度の歯周病で歯が自然に抜け落ちてしまうことを指します。

人間も鮫のように次々を歯が生えてくれば歯磨きの必要は無いかもしれませんが、残念ながら人間の歯は1度抜けてしまうと、もう生えてくる事はありません。

以前、定期検診でいらした患者さんが「サメがうらやましい」とおっしゃっておられました。
この方は歯科恐怖症でご自身の歯の状況がかなり悪いことはわかっていらしたのですが、どうしても歯医者に足が向かず、結果として虫歯と歯周病で複数の歯を失い、インプラントになさった方です。
失って初めて歯の大切さがわかったと、しみじみおっしゃっておられたことが印象に残っています。

医学は日進月歩ですので、将来的にips細胞による歯の再生が実用化するかもしれません。
ただ、現時点では今あるご自身の歯を大切にしていただかなくてはなりませんので、歯科医院にお越し頂くのは億劫かもしれませんが、「サメがうらやましい」と思わなくて済むように、プロによる定期検診と、毎日のホームケアを続ける必要があります。
私達歯科衛生士と一緒に頑張りましょう。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 島村

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