喫煙席がなくなる?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。

6月27日のニュースで東京都独自の受動喫煙防止条令案が可決されたと知りました。
内容は従業員雇う飲食店で原則禁煙という国会で審議中の健康増進法改正案よりも厳しい規正だそうで、東京五輪・パラリンピック直前の2020年4月に全面施行するそうです。

喫煙者にとっては辛いお知らせになったと思いますが、禁煙やお体の事を改めて考えていただくきっかけになれば良いなぁ、というのが歯科衛生士としての私の本音です。

タバコの煙の成分であるニコチンは脳内ではドーパミンを放出して快感を生みます。
しかし体内のニコチンは30分もすると切れるので、すぐにまた喫いたくなるという依存状態になりやすく、繰り返しの摂取により有害成分や発ガン物質が体中の細胞を傷つけ、循環器、呼吸器がん、生殖系への障害をもたらすそうです。

口腔内への影響ですが、歯肉の着色は受動喫煙でも見られます。
ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためメラニン色素をつくり歯肉が黒ずむ原因となるのです。

また、喫煙は歯の着色沈着や、歯周病における大きなリスクファクターとなります。
ニコチンの血管収縮作用により炎症がわかりにくく、一見歯肉は引き締まって見え、歯周炎の特徴である歯肉からの出血も少ないので、罹患している事に気づいていない方も多いです。
歯周治療後の歯肉の変化が出にくく、予後も良くないので、結果として歯を失うリスクが高まります。
悲しいですね・・・

最近よく目にする新型タバコの加熱式の電子タバコですが、紙巻きの物に比べて健康被害が10分の1程度と言われており、タールがほとんど出ないのが特徴です。
このタールには有害作用を示す一方で、抗炎症作用があるので、紙巻きタバコから電子タバコに変えて、歯が痛む様になった方がいらっしゃるそうです。もともと、歯周病がある方で、隠れていた症状が表面化したのではないかと考えられています。

嗜好品ですし、体に悪いのはわかって吸っているよ!と喫煙者の方はお思いになると思いますが、
皆さまに長く健康で居て欲しいという思いから禁煙をおすすめしています。

タバコは吸わないよ~という方も、受動喫煙でも口腔内に影響がある事を知っていただけたら嬉しいです。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

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