あの“キーン”という音の正体は・・・

歯科衛生士の青山です。
先日、子供の三者面談で学校に行った際、お話を伺った担任の先生の頬が腫れていて、なんだか喋りづらそうでした。
「歯が痛いのですか?」と伺ったところ、
「奥歯が虫歯になっていることはわかっていたのですが、痛みが無かったため暫く放置していたら、今朝の明け方から急に痛みが出て、朝起きたらこのように腫れていた」とのことでした。
「直ぐに治療に行けば良かったのですが、どうも歯医者が苦手で・・・」とおっしゃるのです。

苦手理由は、あの”キーン”とする音がどうしても・・・とのこと。
確かにあのキーンとする音は聞いていてもいい音色ではないですよね。
私達は慣れていますが、患者さんのお気持ちはわかります。

歯を削る回転切削器具には、大きく分けて2種類あります。
“キーン”という高い音のするエアータービンという高速回転の切削器具と、音は小さく、回転力に優れるマイクロモーターという低速回転の切削器具です。

虫歯治療では、まず歯の表層の硬いエナメル質をエアータービンに付けたドリルで削っていきます。エアータービンは空気の力によって1分間に30~50万回転し、歯を削っていきます。

“キーン”という音の正体は、圧縮された空気の力で羽根を回転させる際に出るもので、高圧で圧縮された空気が、器具の穴から一気に外に排出され、そのために高い音が出るのです。
マイクロモーターは回転力が強いので、歯の本体である象牙質を削ったり、細かな形を整えるのには向いています。歯に振動が伝わりやすいのですが、あのキーン音は出ません。最近では技術開発が進み、以前に比べてかなり音が小さくなってきています。

鋭い音がするのでいったいどれだけ削ったのかと心配される方もいらっしゃると思いますが、削る量は意外と少ないのです。当院では歯を削る量は最小限に抑えるように、また神経もなるべく取らないですむように、院長先生は慎重に治療しておられます。

あのキーン音がどうしても苦手であれば、治療内容にもよりますが、エアータービンの代わりに、出来るだけ高回転のマイクロモーターを使用することも可能です。
初診時に、歯科で苦手なことなどお伝え頂けば、できるだけご希望に沿うように努力します。
残念ながら虫歯に自然治癒はないので、進行してしまう前に受診される事をお勧めします。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 青山

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