コロナ禍でのホームケア その① 歯ブラシの選び方について

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
コロナ禍の現在、皆さま、どの様にお過ごしでしょうか?
当院には遠方から通院される方も多く、定期検診をなかなか受診できず、いつもより間隔が空いてしまい心配、という患者さんのお声も届いています。

いつもお伝えしているように、お口の中の健康は、全身の健康を保つためにはとても重要です。毎日のホームケアを徹底し、定期検診の間隔が延びてしまっても、悪化する事の無いよう、今回より数回にわたってホームケア時に気をつける点をお話していきますね。

初回は、歯ブラシのお話です。
まずは、歯ブラシの選び方です。自分にはどんな物が合っているのか?これは本当にその方のお口の中によって変わってきますので、やはり診察の際にアドバイスさせていただきたいです。
ただ、共通して言えることは、歯ブラシの毛先の処理が良い物や、ヘッドの先が細くなっている物を選んでいただきたいということです。

歯と歯の間や、歯の根元に残るプラーク(歯垢)は、虫歯や歯周病の原因になります。この細かい部分のプラークを除去することがとても大切なのですが、毛先の処理が甘い歯ブラシで磨くと、歯肉退縮(歯肉が下がってしまう)や歯肉の傷、歯の根元が削れてしまうというトラブルの原因となります。
歯肉退縮や歯の根元が削れると、露出した歯の表面から虫歯になったり、歯が割れたりする事もあるのです。ヘッドの先が小さい物は、一番奥の歯を磨く時に毛先が当たりやすいのでお勧めです。

当院では予防歯科の先進国であるスゥエーデンのTepe(テペ)社というブランドの歯ブラシをお勧めしています。今まで使った事が無いという方にご紹介すると「もう他の歯ブラシは使えない!」と仰る方も多く、実際に私も使用していて、毛質の良さを実感しています。

次に歯ブラシの交換時期ですが、よく言われているのが、歯ブラシを裏側から見て、歯ブラシの柄から外側に毛先が拡がっていたら交換をしましょうという目安です。
実はこれはちょっと危険でして、ブラッシングが上手な方は、数ヶ月使用しても毛先が開かないのです。しかし、顕微鏡で見てみると、毛先は摩耗し、清掃効果がかなり低くなっているそうです。
せっかく丁寧にブラッシングをしても、プラークを除去できなければ意味がありません。また衛生面からも、毛先が開いていなくても1ヶ月に一度は歯ブラシを交換することをお勧めします。

歯ブラシは消耗品ですので、ヘッドの大きさ等は色々使いくらべて、お気に入りの一本を見つけてみて下さいね。

次回はブラッシングのコツについてお話させて頂きます。

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歯科衛生士 児嶋

牛乳パワーで虫歯予防

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
先日、友人と連絡を取っていたときの事です。
友人から「牛乳はカルシウムだから、歯磨きした後に飲んで寝れば、歯の強化になるよね?」
と聞かれたのです。
私は考えた事も無い意外な考え方に驚き「えええ?それは危険!」と慌てて答えました。どうしてだか皆さんはお分かりでしょうか?

牛乳には乳糖という糖質が含まれています。乳糖は砂糖ほどではありませんが、虫歯菌によって歯を溶かす酸が作られます。更に就寝時には、唾液の分泌量が減りますので、プラークを洗い流してくれる唾液の自浄作用も弱まり、細菌が増殖し、虫歯になりやすい環境となるのです。
そのため、歯磨き後に牛乳を飲みそのまま寝てしまうと、虫歯の予防どころか、虫歯ができるリスクがかなり上がってしまうのです。恐ろしいですね。

しかし、その一方で牛乳は歯を強くし、虫歯予防に役立つのも事実です。
牛乳にはカゼインといわれる成分があり、酸性に傾いていた口腔内のPH(酸性・中性・アルカリ性の液性)を正常値まで戻す作用があります。また、歯のエナメル質が、リンやカルシウムを取り込みやすくし、歯の再石灰化を促進して、再石灰化した部分の酸に対する抵抗力を高めてくれるのです。さらには、歯の表面に吸着して保護する役割や、虫歯菌の付着を抑制するという報告もあるそうです。

特に甘い物を食べた後に牛乳を飲むと、お口の中を中和してくれますので、急激に酸性になるのを防ぎ、歯が酸から受けるダメージを減らす事ができます。
カゼインの虫歯予防効果を高めるために、人工的に作り出した物質が、CPP–ACP(カゼインホスホペプチド–非結晶リン酸カルシウム複合体)です。「リカルデント」という商品名を皆さんもご存知では無いでしょうか?
当院でもCPP-ACPの含まれた、「MIペースト」という製品を取り扱っております。
歯磨き粉の様なクリームペースト状で、イチゴやミント等のフレーバーで香りも良いため、使いやすいペーストです。

効果的な使用方法は次の通りです。
歯磨きの後に歯ブラシを使い、歯の表面にMIペーストを塗布します。そのまま3分程度浸透させた後に、お口をお水でゆすいで下さい。
簡単に、しかも美味しい香りで、歯を守れるのは嬉しいですね!是非お試しになって下さい。

なお、MIペーストは、牛乳成分由来のため、牛乳アレルギーの方はご使用をお控え下さい。

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歯科衛生士 児嶋

マスクの下で硬くなっていませんか?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
先日、テレビを見ていた時の事です。モノマネ芸人のコロッケさんが画面にアップになり、私の目は釘付けになりました。
口角の位置がかなり上の方まで上がっていて、三日月の様な口をしているのです。
とても面白く、大爆笑をすると同時に、よく鍛えられた口周りの筋肉に驚きました。

顔には表情筋という皮膚を動かしている筋肉があります。表情筋は顔面筋とも呼ばれ、口や目や鼻や耳を動かして匂いや音の方向を知る役割や、喜怒哀楽の表情を作り出します。
お口の周り、特に口角部には多くの表情筋があり、口唇を作り動かす口輪筋、上唇を持ち上げる上唇鼻翼挙筋や上唇挙筋、口角を上げる筋肉の小頬骨筋や大頬骨筋、頬を作る頬筋などがあります。

他の一般的な筋肉は、骨と骨とを結んで関節を動かしていますが、表情筋は、骨と皮膚とを結び、皮膚を支えていますので、この表情筋が衰えると、表情が硬くなったり、皮膚のたるみやシワの原因となったりとするのです。
筋肉ですので、トレーニングで鍛える事ができます。私がお勧めしているのは、食事の際によく噛む事です。

食事中は、お口周りの筋肉が複雑に動き、様々な筋肉が鍛えられます。また、筋肉とは直接関係はありませんが、唾液の分泌も良くなるので虫歯や歯周病予防に繋がったり、食べ物が消化しやすくなる事で、胃腸での消化吸収が促進され、消化器官の負担が軽くなり身体にも良い影響を与えたりします。
意識するだけで簡単にできますので、お食事の際は一口30回を目安に噛んで下さいね。

外出にはマスクが必須となり、会話をする際も小声でと、新しい生活様式に少しずつ慣れてきましたが、顔の筋肉が硬くなっていませんか?

口角が上がった表情は、周りの人に魅力的な印象を与えます。また、笑顔で過ごす事で自分自身もポジティブになり、精神的にも安定しやすくなると言われています。
大変な時期ですが、心穏やかに保ち、心身共に健康に過ごしていきましょう。

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歯科衛生士 児嶋

唾液の力(ドライマウスとは?)

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
口腔内を潤してくれている唾液、「ツバ」と呼ばれ、汚い物として扱われますので、あまり良いイメージが無いと思いますが、唾液には優れた力があり、私達の健康を保つのに役立っている事をご存知でしょうか?
今日は陰の立役者である唾液についてお話させていただきます。

唾液は、口腔内の分泌液で、唾液腺から分泌されます。
成分の99%が水分で、水、電解質、粘液、酵素からなります。健康な成人で1日に1〜1.5リットルを分泌すると言われています。

口腔内にもたらす作用としては、
・口腔粘膜の保護 タンパク質の一種であるムチンが各種の刺激から粘膜を保護してくれます。
・のみ込みやすくする 食べ物を湿らせ、細かく砕きやすくし、のみ込みやすくします。
・自浄作用 食べかすなどを洗い流してくれます。
・抗菌作用 リゾチーム、ラクトフェリン、ヒスタミン、ペルオキシターゼ、免疫グロブリンIgAなど、10種類以上の酵素や抗菌物質による抗菌作用があります。
・消化作用 消化酵素のアミラーゼがデンプンを分解して消化しやすくします。
・pH緩衝作用 重炭酸塩やリン酸塩により、飲食後、酸性に傾いたpHを中和させます(酸性に傾くと歯が溶けます。)。
・再石灰化作用 リンやカルシウムがエナメル質を修復してくれます。
・溶解、味覚作用 食べ物が唾液と混ざることにより、脳に情報が届き、味を感じることができます。
この様にたくさんの働きをしています。

唾液の分泌量が低下すると、ドライマウス(口腔内乾燥症)となり、唾液の作用が働かず
舌の痛みや、口臭などの症状に悩まされ、虫歯や歯周病を含めた感染症にも罹りやすくなるなど、色々なトラブルを引き起こします。
ドライマウスの原因はさまざまで、薬剤の副作用、全身疾患、加齢など自身でコントロールできないものから、ストレス、喫煙、食生活、過度のアルコール飲用、口呼吸など改善できるものもあります。

現代病の一つであるドライマウスは、罹患している人が増え続けているそうです。難病のシェーグレン症候群の症状でもあり、誤嚥性肺炎などの全身疾患の原因になる可能性があります。お口の中だけの問題と考えず、気になる方はご相談くださいね。

歯科衛生士 児嶋

義歯(入れ歯)の取り扱いについて

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
失われた歯を補う治療として、入れ歯を使用されている方も多くいらっしゃると思います。
入れ歯は義歯(ギシ)の中の一つで、一般的に義歯というと、入れ歯を指しますので、今回は統一して、義歯と呼びますね。
義歯は、間違ったお手入れや、不衛生なまま使用してしまうと、義歯だけでなく、ご自身の歯自体の寿命を短くしてしまう事があります。
洗浄方法をご存知無い方もいらっしゃると思いますので、今回は義歯の取り扱いについてお話していきます。

まずは、使い始めですが、義歯の調整が必要になります。強く当たるところは痛みが出るので削るのですが、削りすぎたり、必要ない部分を削ると、ゆるくなったり、安定が悪くなります。少しずつ調整をしていきます。その為、何度か来院が必要になることがあります。
次に食事ですが、初日から何でも食べられる訳ではなく、食べやすい物から少しずつ訓練し、慣れていく必要があります。ここで使えないと諦めてしまう方もいらっしゃいますが、
面積の大きい入れ歯ほど、使いこなすまでに期間がかかりますので、急に使おうとせずに、毎日使用時間を少しずつ増やしていきましょう。
義手や義足なども初日から使いこなせる人はなかなかいらっしゃらないですよね。
総義歯(総入れ歯)の場合、前歯で咬むと外れやすいので、奥歯で咬む事を心掛けて下さい。

お手入れですが、毎食後に義歯を外し、流水下で専用のブラシを使用して磨きましょう。
クラスプ(金属のバネ)周りや、入れ歯のふち、凹凸部には汚れが残りやすいので丁寧に磨いて下さいね。一日一回は義歯洗浄液に浸けて清掃すると清潔に保てます。

義歯の性質上、歯磨き粉を使用すると、研磨剤により表面に傷が付き不衛生になります。
口腔内に装着したまま、ご自身の歯と同じ様に磨かないようにして下さい。また、熱湯は義歯が変形しますので、使用しないで下さい。

お口の中は、日々変化をしています。長く使用している義歯でも調整が必要な場合があります。定期検診の際に洗浄とチェックをしますので、必ずお持ちくださいね。

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歯科衛生士 児嶋

お薬が与える口腔内への影響について(歯科治療と内服薬)

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
今回は歯科治療と内服薬のお話です。

人間にとって、お口は食べ物が身体に入っていく過程での最初の消化器であり、身体と口腔内はお互いに影響を及ぼしあっています。

持病や常用薬によっては歯肉から出血しやすくなったり、腫れやすくなる事があるのを皆さんはご存知でしょうか?
丁寧に時間をかけて歯を磨いているのに出血する、歯肉がブヨブヨしている、こんな事はありませんか?歯肉と睨めっこをしていても解決しませんので、一度、歯から離れてみましょう。

原因はお口の中以外にあるかもしれません。
私が定期検診を担当している患者さんのお話です。
最初に拝見した際に歯肉全体に腫れがあり、プラークコントロール(ブラッシングで歯垢を除去すること)が不十分でした。
まずは口腔内の環境を整える事が大切だと思いましたので、検診とクリーニングやブラッシング指導を受けていただく為に、定期的な来院をお願いしました。

熱心にブラッシングに取り組んで下さった結果、以前に比べてプラークコントロールは良くなりました。ただ、歯肉のプクプク感は取れず、単純な歯肉炎以外の原因が考えられました。

改めてお身体や常用薬について伺うと、初診時には服用していなかったので、問診票には記入されていなかったけれども、現在では歯肉が出血しやすくなる薬を服用されている事がわかったのです。

口腔内に影響を与える主なお薬としては、カルシウム拮抗剤(降圧剤)、フェニトイン(抗てんかん剤)、シクロスポリン(免疫抑制剤)、ワーファリン(抗凝固薬)、骨粗しょう症薬、抗うつ薬や抗精神病薬など様々なものがあります。
症状としては、口腔内の乾燥や歯肉の増殖・出血などが挙げられます。また抜歯や手術の際には、注意が必要となるお薬もあり、薬の種類によってば休薬をお願いする場合もあります。

リスクがある方には定期検診の間隔の調整や、ホームケアの強化や清掃器具を変更する事がありますし、治療では、医科との連携、治療内容や時期の検討も必要となります。

もちろん、外科処置が必要な際には、事前に必ずこちらから確認をしていますが、常用薬やお身体に変化があった場合には、必ず診療前にお申し出ください。
また、歯科治療の支障になるからと、自己判断による服用中断は大変危険ですので、必ず主治医にご相談下さいね。

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歯科衛生士 児嶋

歯科から発信 プレコンセプションケア(妊娠前に考えたいこと)

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
少し前になりますが、1月の末にプレコンセプションケアセミナーへ参加して参りました。
「いのちのカタリバ」を主催されている助産師の原田比呂己先生と歯科衛生士の渡辺容子先生のお話が聞ける大変貴重なセミナーでした。

皆さんは、”プレコンセプションケア”、この言葉をご存知でしょうか?
恥ずかしながら、私は今回初めて知りました。
コンセプション(Conception)は日本語で「受胎」赤ちゃんをお腹に宿す事であり、プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことだそうです。

WHO(世界保健機関)でも”出産に伴う母体死亡や新生児死亡、低出生体重児を減少させ、お母さんと赤ちゃんが健やかに生活するためには、妊娠前の女性の健康状態を向上させることがとても重要である”と提唱しています。

妊娠中は唾液の分泌が減り、つわりや食べ物の嗜好の変化により、口腔内のトラブルが起きやすいです。
なかには妊娠性歯周炎と病名がつくものまであります。これはエストロゲンという女性ホルモンが、ある種の歯周病原細菌を増殖させてしまう事が原因で歯肉が腫れてしまう病気です。
歯周病に罹患している妊婦はそうでない妊婦と比べ、早産や流産する確率が7.5倍となるそうです(UCLA歯学部マイケル・ニューマン教授グループ2000年発表)。

キシリトールの取り入れは虫歯予防に効果的です。キシリトールは虫歯の原因となる歯を溶かす酸を作らず、プラークとその中の虫歯菌を減少させます。また他の糖アルコールと同じように、唾液分泌促進や再石灰化作用があります。
お選びいただく際には、他の甘味料が入っていない事を確認して下さい。

出産後の話になりますが、歯科の2大疾患である虫歯と歯周病は唾液を介して子供に感染しますので、産まれてくるお子様の為にも健康的な口腔内を保つ事がとても大切です。普段から定期的に歯科検診を受け、口腔内の環境を整える事をお勧めいたします。

口腔内のこと以外でご自身で気をつける点としては、食事や摂るべき栄養が挙げられます。赤ちゃんを3000g以上で出産をすると、生活習慣病のリスクが下がるといわれています。
東京都では痩せている妊婦さんが多いそうで、太り過ぎだけではなく、痩せ過ぎにも注意が必要です。妊娠時の適正体重を心がけましょう。

胎児奇形予防には葉酸を1日400mg摂取しましょう。葉酸はビタミンB群の一種で、ほうれん草や納豆、苺、枝豆等に多く含まれます。水溶性ビタミンですので、調理の際は茹でるのではなく、ラップに包んで電子レンジ調理するなど工夫してみて下さい。
胎児の歯の形成には良質なタンパク質、カルシウム、ビタミンが特に大切です。
他の栄養素も含めバランスをとれた献立を考えましょう。

現在、日本では少子化が深刻な問題になっていますので、子供を持ちたいと願っている方や、その周りの方に役立つ知識として、歯科という立場からお伝えできる事があるのでは?と今回考えました。

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歯科衛生士 児嶋

院内の感染防止対策について

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
寒く乾燥している日が続いておりますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
この季節インフルエンザが流行しますので、気を付けていらっしゃる方も多いと思います。
外出時のマスクの着用や、帰宅時の手洗い・うがいはとても大切ですね。

最近気になっているのが、今月9日に中国で発生した原因不明のウイルス性肺炎で新型コロナウイルスが確認されたことです。
また、日本でも近年、風疹や梅毒が急増し、様々な感染症が問題になっています。

歯科治療では、唾液や血液に接する機会が多く、私たち医療従事者が感染しない事はもちろん、患者である皆さまの安全がとても大切です。

先日、当院の臨時休診日を利用して、院内感染対策の講義を受けて参りました。
今回は第二種・第一種歯科感染管理者という、専門の資格をお持ちである歯科衛生士の横井節子先生からご指導いただきました。診療器具の洗浄・消毒・滅菌の基本知識から、管理や院内の環境など細かな部分まで、専門の方から改めて説明を受ける事で気持ちが引き締まりました。

数年前、歯科医院でのタービン類の使い回しが大きな問題となりましたが、当クリニックでは、開院時より院内感染防止に力を入れており、清潔な環境で高度な治療を受けていただきたいという院長先生の想いから、スタンダードプリコーション(標準予防策)を実践しています。

スタンダードプリコーションとは感染の有無に関わらず、患者さんの汗を除く全ての血液・体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚・粘膜は伝播しうる感染性微生物を含んでいる可能性があるとして取り扱う考え方です。
この考えに基づき、当院では出来るだけディスポーザブル(使い捨て)製品を取り入れ、タービンやドリル等も含め、患者さん毎に使用する全ての器具の滅菌を徹底し、安全な治療環境の提供に努めています。

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歯科衛生士 兒嶋

*スタンダードプリコーションとは?
1996年にアメリカ疾病管理予防センターが作成・推奨した考えであり、国際基準となっています。
日本でも医療法に定められており、吉田デンタルクリニックの院内マニュアルにも記載されています。

酸蝕歯(さんしょくし)とは

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
急に寒さが増して、今年もあと1か月となりました。
寒くなる=みかんが旬の季節ですね!

みかんに多く含まれるビタミンCは、抗酸化作用や体の免疫力を高める働きがありますので、風邪やインフルエンザの予防に効果的です。
これからの時期に、積極的にとりたいですね。

美味しくて栄養たっぷり、手軽に食べられるので、私もついつい幾つも手が伸びてしまうのですが、みかんやお酢などの、酸性の強い飲食物を過剰摂取すると、お口の中で歯を溶かす原因となることを皆さんはご存知ですか?

お口の中が、長時間、酸性に傾いている事によって、溶けている歯を酸蝕歯(さんしょくし)と呼びます。
症状としては、
前歯では、艶が無くなり、歯の先端が薄くなったり、欠ける
奥歯では、下図の様に噛む面に丸く窪みができたり、歯の凹凸が無くなり丸くなる、歯の詰め物が外れやすい
などです。

以下の方は特に注意が必要です。 
 柑橘類や酢飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク、コーヒー、ワインなどを頻繁に摂取する方
 過度なダイエットや摂食障害、胃症状などにより日常的に嘔吐がある方

飲食物に関しては、体に良い物が多いので、食べること自体は悪くありません。
ただ、いわゆるダラダラ食いをしていると、いつまでお口の中が酸性のままで、歯が溶けやすくなってしまいます。
時間と量を決める事を心掛けて下さいね。
また、食後はお水を飲み、30分以上経過してからの歯磨きをお勧めします。

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歯科衛生士 兒嶋

歯周病の検査を受けてみませんか?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
当院では、お口全体のチェックやクリーニングを受けて頂く際に、以下のことを行います。
まず最初に現在のお口の中の記録を取ります。次にクリーニングを前回いつ受けたか、今までに歯周病の検査を受けた事があるかどうかを確認しています。

お話を伺っていると、「定期的にクリーニングを受けていたが、検査は初めてです。」とか「多分、受けた事がある。あのチクチクするやつですよね?」といったように、初めて受ける方や、受けたことがあっても歯周病の検査について、説明を受けた事が無いと仰る方が多い事に驚きました。

そこで今回は歯周病の検査、特にその中でも大切なプロービング検査についてお話させていただきますね。
プロービング検査とは、歯周ポケット(歯と歯ぐきにの間の溝)の深さをプローブという物差し状の器具で計測する検査です。
当院ではそのプロービング検査を、1本の歯について6個所、測定する精密検査を行っています。深さの計測に加え、プローブを入れたときの出血の有無や(炎症状態をチェックしています)、歯石の沈着状況、歯の根の形等を調べ、沢山の情報を集めています。
細かい作業ですので、時間がかかる事と、ポケット内を触られる感覚が決して気持の良いものではありませんので、苦手な方も多いと思います。

皆様ご存知の通り、歯周病は歯を失う原因のトップですが、罹患しても初期や中程度では自覚症状がありません。痛みや歯が揺れるといった自覚症状が出たときにはすでに重度まで進行してしまっているため、早期発見や予防が大切となります。
当院の検査で初めて歯周病の診断を受けた方も多くいらっしゃいます。ご心配の方は一度、歯周病の検査を受けてみませんか?

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歯科衛生士 児嶋