「自覚症状が無いので歯の定期検診に行かなくても良いですか?」

先日、歯の定期検診のご連絡を差し上げた患者さんから、「定期検診ですが、自覚症状が無いので行かなくても良いですか?」とのお電話を頂戴しました。

ご高齢で遠方からお越し頂いている方なので、「特に痛みも無いし、問題も無いから、わざわざこの寒い時期に行かなくてもいいんじゃない?」とのお気持ちは、受付はよ~くわかります。

ただ、患者さんのお口の中の状況がわからない受付の私が、電話口で「お痛みが無ければ、お越し頂かなくても大丈夫ですよ~。」と申し上げることは出来かねます。
なぜかというと、患者さんを脅かすわけではありませんが、自覚症状がなくても前回の検診からの間に、お口の中に何らかの問題が起きている可能性があるからです。

例えばですが、
① 歯周ポケット検査を行ったら、1か所、前回より急に数値が悪くなり、歯根破折が疑われる
② 神経を抜いてある歯に虫歯が進行してしまったが、神経を抜いている歯なのでご自身では痛みは感じなかった
③ (稀ですが)、痛みは無いが、舌の病変が見受けられるために大学病院の専門歯科にご紹介した

受付が患者さんのお会計をしながらカルテをチェックし、思いつくものだけでもこれだけあります。院長先生や歯科衛生士さんに聞いたらもっとあると思います。

ご自身の健康に留意される方なら、特に自覚症状が無くても1年に一度、(中には半年に一度と言う方もおられるそうですが)医科の人間ドックを受診されますよね。
歯科でも同様です。暖かくなるまで数か月検診をずらしても大事にはならないとは思いますが、自覚症状が無いから定期検診に行かなくても良いか?についてのお答えは、残念ながら上記のとおりで“No”でございます。

ちなみに私事で恐縮ですが、昨年末に久しぶりに胃の内視鏡検査を受診しました。ずっと診て頂いている先生で、「あなたはがんにはなりにくいタイプですよ」と以前仰っていただいたことがあり、楽観視してしまったことと、忙しさにかまけて3年ぶりに受診したら、なんと胃に緩やかな盛り上がりが見つかり、組織を採取し精密検査となりました。
恐る恐る年明けに結果を聞きに行ったところ、幸い悪性では無かったのですが、もし悪性だったとしたら、3年間も検査をしなかったこと後悔したと思います。
「後悔先に立たず」となったかもしれません。脅かすわけではありませんが、自己判断はキケンだとつくづく思いました。

お口は体に食べ物が入っていく消化器の第一番目の大切な場所です。
自覚症状が無くても定期的に検診を受け、歯石を取ってお口の中のバイキンを減らし、また問題が起きてしまった場合でも、小さな芽のうちに摘み取ってしまいましょう!

吉田デンタルクリニック
受付 菊地

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