ささやかな救援物資

避難所で不自由な生活を余儀なくされている方々に、なにかお役にたてることはないかとやきもきしていたところ、報道で歯ブラシが不足していることを知りました。
たしかに歯磨剤は、何人からにひとつあればよいけれど、歯ブラシは一人に一本必需品ですよね。お水が出なくてシャワーもお風呂も入れない方々が、せめてお口のなかだけでもすっきりさせたいと思われるお気持ちは良くわかります。
 
義捐金はいつでも送れるから、まず物資が先、歯ブラシは私たち歯科の出番!と意気込んだのですが、どこに送ったらよいかと困っていたところ、日本歯科医師会経由で自衛隊が物資を被災地に輸送してくれることを知りました。
当院にあるだけの数では殆どお役に立てないので、急遽、翌日までに調達できる業者さんから昨日、歯ブラシを500本買い求めました。
宅配便でのやりとりなので、翌日に届くか心配だったのですが、無事、本日当院に到着しました。
そのまま歯科医師会に転送しても良かったのですが、万一、宅配の遅れで明日の輸送に間に合わないといけないし、幸い、当院からは有楽町線一本でいかれる市ヶ谷に歯科医師会があるので、そこまで持って行くことにしました。
 
たかが歯ブラシと言えど、500本となるとずっしり重いのですが、タクシーではなく、地下鉄で行くことにしました。荷物が多少重くても、救援物資を届けるためにタクシーに乗るのはふさわしくないと思いましたし、なにか、私も体を動かしたかったのです。
 
地下鉄も節電で、殆どのエスカレーターが動いておらず、広い市ヶ谷駅の構内の階段を上ったり下りたりしながら、雨のなかを日本歯科医師会にたどり着きました。
歯科医師会館には、すでにたくさんの段ボールが山積みされており、全国の歯科医院からの思いやりがここに集結しているんだと胸が熱くなりました。
 
数十万という方々が避難所で暮らされているなか、私たちからの500本の歯ブラシは本当にささやかな救援物資なのですが、少しでもお力になれれば幸いです。
 
受付 菊地
 

 

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