私の母校は慶応大学になるのでしょうか。

先日の日本経済新聞1面にも出ていたのでご存知の方もおられるかもしれませんが、私の母校である東京歯科大学が2023年4月をめどに慶應義塾大学と合併するにあたって、協議を開始したということでした。「東京歯科大学が慶應義塾大学に吸収合併される」という表現の方が正しいかもしれません。

東京歯科大学は130年の伝統を誇る日本最古の歯科大学であり、歯科医師国家試験の合格率1位を維持している歯科界では名門校ではありますが、歯科医師過剰が叫ばれるなか、単科大学としてそのブランドを維持することは経営的にも厳しく、また、慶応義塾大学にとっても新たなに歯学部を持つことができるわけですから、総合大学としての強みが増し、双方にとって、win-winの合併であると思います。

ただ、この合併はにわかに持ち上がった話ではなく、関係者の間ではずっと以前から時々、持ち上がっていたものと思われます。
もう60年以上昔のことですが、私の父が博士の学位を取る際、まだ、歯学博士という資格が日本に存在せず、父は主任教授の出身大学であった慶応義塾大学の医学部で学位を取ったため、医学博士ということになっています。そのころから慶応義塾大学と東京歯科大学はつながりがありましたし、現在、新型コロナ関連の報道番組で、しばしばコメントを求められている東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授も慶応義塾大学の出身であり、多くの慶應義塾大学出身の医師が東京歯科大学に在籍しておられます。

これまで私が専門治療のために母校の大学病院に紹介した患者さんで、治療が終わって当院に戻られると「東京医科歯科大学に行ってきました。」と仰る方がいらっしゃいましたが、御茶ノ水には東京医科歯科大学と日本大学歯学部、水道橋には東京歯科大学、飯田橋には日本歯科大学と、似たような名前の歯科大学が沢山あり、患者さんが混乱されるのも無理もありません。けれども今後は慶應義塾大学歯学部附属病院に紹介することになるでしょうからもう大丈夫ですね。

ただ、私を含め、東京歯科大学には一族揃って東京歯科大学卒という歯科医師が珍しくなく(かく申す私も祖父・父・弟、全て東京歯科大学卒です)、東京歯科大学同窓の母校愛は非常に強いと思います。その点も慶応義塾大学も校風が似ているのですが、ただ、母校の大学名が消えてしまうことに、一抹(以上の)の寂しさを覚えます。

ページトップへ