牛乳パワーで虫歯予防

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
先日、友人と連絡を取っていたときの事です。
友人から「牛乳はカルシウムだから、歯磨きした後に飲んで寝れば、歯の強化になるよね?」
と聞かれたのです。
私は考えた事も無い意外な考え方に驚き「えええ?それは危険!」と慌てて答えました。どうしてだか皆さんはお分かりでしょうか?

牛乳には乳糖という糖質が含まれています。乳糖は砂糖ほどではありませんが、虫歯菌によって歯を溶かす酸が作られます。更に就寝時には、唾液の分泌量が減りますので、プラークを洗い流してくれる唾液の自浄作用も弱まり、細菌が増殖し、虫歯になりやすい環境となるのです。
そのため、歯磨き後に牛乳を飲みそのまま寝てしまうと、虫歯の予防どころか、虫歯ができるリスクがかなり上がってしまうのです。恐ろしいですね。

しかし、その一方で牛乳は歯を強くし、虫歯予防に役立つのも事実です。
牛乳にはカゼインといわれる成分があり、酸性に傾いていた口腔内のPH(酸性・中性・アルカリ性の液性)を正常値まで戻す作用があります。また、歯のエナメル質が、リンやカルシウムを取り込みやすくし、歯の再石灰化を促進して、再石灰化した部分の酸に対する抵抗力を高めてくれるのです。さらには、歯の表面に吸着して保護する役割や、虫歯菌の付着を抑制するという報告もあるそうです。

特に甘い物を食べた後に牛乳を飲むと、お口の中を中和してくれますので、急激に酸性になるのを防ぎ、歯が酸から受けるダメージを減らす事ができます。
カゼインの虫歯予防効果を高めるために、人工的に作り出した物質が、CPP–ACP(カゼインホスホペプチド–非結晶リン酸カルシウム複合体)です。「リカルデント」という商品名を皆さんもご存知では無いでしょうか?
当院でもCPP-ACPの含まれた、「MIペースト」という製品を取り扱っております。
歯磨き粉の様なクリームペースト状で、イチゴやミント等のフレーバーで香りも良いため、使いやすいペーストです。

効果的な使用方法は次の通りです。
歯磨きの後に歯ブラシを使い、歯の表面にMIペーストを塗布します。そのまま3分程度浸透させた後に、お口をお水でゆすいで下さい。
簡単に、しかも美味しい香りで、歯を守れるのは嬉しいですね!是非お試しになって下さい。

なお、MIペーストは、牛乳成分由来のため、牛乳アレルギーの方はご使用をお控え下さい。

吉田デンタルクリニック 
歯科衛生士 児嶋

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