歯周病は世界一の感染症?

こんにちは、歯科衛生士の児嶋です。
お口の中の病気といえば、まず虫歯を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は、歯を失う原因の第1位は歯周病であることを皆さんはご存知でしょうか?
今回は虫歯と並び、お口の中の2大疾患である、歯周病についてお話していきますね。

驚くことに、歯周病は2001年にギネス記録に登録されていまして、ギネスブックには次の通りに記載されています。“歯周病は人類史上、最も感染者数の多い感染症である。” “全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数える程しかいない。”
その後20年経ちますが、世界一を破られる事なく現在に至ります。
日本でも、厚生労働省が平成23年に行いました歯科疾患実態調査で、成人の約8割以上で、歯周病の症状があったという報告があるそうです。

さて、最も多くの人が罹っている歯周病とは、どんな病気なのでしょうか?
その字の通り、歯周組織と言われる歯を支えている歯肉や歯槽骨(しそうこつ・顎の骨)の病気で、プラーク(歯垢)という細菌の塊が原因でこの歯周組織が細菌感染を起こしてしまいます。
感染が起きると、歯肉が炎症を起こし、腫れてきます。その後、炎症が進むと、歯槽骨が壊されていきます。
歯は、この歯槽骨に支えられていますので、歯槽骨が壊されていくと歯がグラグラと揺れてきて、最終的には抜歯するしか治療ができなくなってしまいます。

ではこの歯周病を防ぐにはどの様にしたら良いのでしょうか?
先ほどお伝えしたように、歯の表面につくプラークが大きな原因となります。このプラークは歯磨きで落とす事ができますので、丁寧な歯磨きでプラークを落とし、綺麗なお口の中を保つことが一番の予防になります。歯ブラシやワンタフトブラシ(一本磨き用歯ブラシ)など目的別に歯ブラシを使い分け、歯と歯の間にはデンタルフロスや歯間ブラシを使用すると効果的です。

歯周病は軽度の段階では、自覚症状がほとんどありません。ご自身で痛みや歯の揺れなどを感じた時には、重度の歯周病にまで進んでいる事も多くあります。軽度のうちに、早く治療を受ける事で歯の寿命が長くなる可能性が上がります。
歯科医院の定期検診では、歯周病の検査を受ける事ができます。歯周病の検査は、歯周病の進行具合や、どの歯の周りに炎症が起きているのかが、わかる大切な検査です。歯肉を触られる感覚は苦手な方も多いと思いますが、悪い所が無いか定期的に検査を受けて下さいね。

吉田デンタルクリニック
歯科衛生士 児嶋

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