歯科衛生士の藤田です。
桜も咲き始め、すっかり春めいて参りましたね。
先日、定期検診においでになられた患者様が
「今日は歯ブラシで綺麗に磨いて来たから汚れが残ってないかチェックしてほしい。」
と、仰っていたのでプラーク(歯垢)がどこに残っているか、わかりやすくするために専用液で赤く染め出させていただきました。
患者様と一緒に汚れをチェックしたところ、歯と歯の間にプラークが残っていました。
歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいのでプラークが残ってしまいがちです。これがムシ歯や歯周病の原因になるので、このプラークを取り除くためにデンタルフロスの使用をお願いしました。
そこで「フロスにはどのように使うのですか?」というご質問頂いたので、皆様にもお伝えしたく、コラムを作成しました。
デンタルフロスには主に2種類あります。
① 持ち手がついているホルダータイプ
F字型とY字タイプがあるます。
F字型は主に前歯部に、Y字は前歯と奥歯に使用します。
操作がしやすいので初めてフロスを使用する方におすすめですが使い捨てのため、コスト的には次のロールタイプの方が優れています。
② ロールタイプ
必要な長さにフロスを取り出して切り取り、指に巻き付けて使用します。
ワックスタイプとノンワックスタイプがあります。
ワックスタイプは、繊維がワックスでコーティングされており、歯と歯の間に挿入しやすいのでおすすめです。当院で販売しているデンタルフロス【ルシェロ】について以前の歯科衛生士コラムに掲載させていただいておりますので参考になさって下さい。
ノンワックスタイプは繊維がワックスでコーティングされていないので繊維が広がって歯の表面にフィットするのでプラークの除去効果が高いのが特徴です。ただ、歯と歯の間に挿入する際、ギシギシするため、初めての方には少し使いづらいかもしれません。
その他、インプラントやブリッジ用の特殊なフロスもあります。
ムシ歯や歯周病の予防のためには、1日に1回はフロスのご使用が効果的です。
お一人お一人のお口にあったフロスの選び方や操作方法がありますので、疑問や不明な事がありましたら遠慮なく歯科衛生士にお尋ね下さいね。